得票率90%超!通算2000安打をファンも盛大に祝う!

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9月8日のDeNA戦、西岡とともにお立ち台に立った鳥谷(写真右)。阪神の選手として初となる本拠地・甲子園での達成に感謝の気持ちを示していた 【写真は共同】

 いよいよ優勝へのカウントダウンが開始。今回は、両リーグともに凄まじい勢いでマジックが減った9月5日から9月10日までのプロ野球を振り返る。
 
 セ・リーグでは、首位・広島が快進撃。本拠地・マツダスタジアムでの2位・阪神との天王山で、2夜連続のサヨナラ勝ちを含む3連勝。続く敵地での中日3連戦も3連勝し、先々週末から続けて9連勝。優勝マジックを一気に「5」まで減らした。逆転優勝へわずかな望みを持っていた阪神は直接対決で力負けして意気消沈。それでも本拠地に帰っての横浜DeNA戦では3連勝を飾って、先週3勝3敗の五分とした。反対に、DeNAは2連勝の後に4連敗で2勝4敗。巨人は3勝2敗で勝ち越したが、中日は1勝4敗。東京ヤクルトも2勝4敗で負け越した。

 パ・リーグでも、首位・福岡ソフトバンクが連勝街道まっしぐら。オリックス、千葉ロッテの下位チームを容赦なく蹴散らし、先々週からの連勝を広島と同じく9に伸ばすとともに、優勝マジックも同じく「5」とした。2位の埼玉西武は千葉ロッテに2勝1敗で勝ち越すも、北海道日本ハムには1勝2敗で先週3勝3敗の五分。東北楽天はようやく泥沼の10連敗から抜け出し、先週は3勝2敗と白星先行。下位3チームはいずれも負け越す結果となった。

先週のトップ10

 さて、9月5日〜9月10日でもっともファンの支持を集めた選手は誰なのか? スポーツナビが運営するアプリ「スポナビ プロ野球速報」で実施している「みんなのMVP」。ユーザーが設定したお気に入りチームから勝敗に関係なく、各試合でもっとも活躍した選手に投票し、その試合のMVPを決める。両リーグ合わせての得票率週間トップ10は下記の通りとなった。

1位:9月8日 鳥谷 敬(神) 90.7%
2位:9月5日 藤平 尚真(楽) 90.3%
3位:9月8日 岩橋 慶侍(ヤ) 87.2%
4位:9月5日 T−岡田(オ) 85.7%
5位:9月8日 薮田 和樹(広) 84.8%
6位:9月5日 ウィーランド(D) 83.8%
7位:9月5日 安部 友裕(広) 81.1%
8位:9月10日 松山 竜平(広) 80.2%
9位:9月7日 菊池 雄星(西) 79.5%
10位:9月8日 大谷 翔平(日) 78.5%

史上50人目のメモリアル打

 得票率トップは阪神・鳥谷敬。8日のDeNA戦の2回に井納翔一のフォークを捉え、右中間を鋭く破る二塁打。これが史上50人目の通算2000安打達成のメモリアル打となった。阪神在籍時に達成したのは5人目だが、球団生え抜きでは藤田平に次ぐ2人目で、本拠地・甲子園球場で決めたのは史上初のこと。試合にも勝利し、お立ち台で「たくさんのファンの前で打てて良かった」と頭を下げるとともに、「これで周りが静かになるので、楽に野球ができる」と笑いを誘った。男女問わず人気のある36歳の偉業達成に、ファンも90%超えの得票率で応えた。

 2位に入ったのは東北楽天の高卒ルーキー・藤平尚真。5日の富山で行われた日本ハム戦で7回1安打無失点8奪三振の快投劇を披露し、前回登板の8月22日に続くプロ2勝目をマーク。チームの連敗を10で止める価値ある白星にファンも文句なしに投票。1位の鳥谷と同じく90%超えの得票率を手にした。続く3位にはヤクルト・岩橋慶侍がランクイン。今季でプロ4年目の左腕は、8日の巨人戦でプロ初先発のマウンドに登ると、6回を2安打2失点(自責0)。試合には敗れたが、巨人・菅野智之と堂々たる投げ合いを演じる好投に多くの票が集まった。

 さらに、5日のソフトバンク戦で28号3ランを含む4安打5打点と奮闘したオリックスのT−岡田が4位に入り、8日の中日戦で完封での14勝目を挙げた広島・薮田和樹が5位。その他では、逆転サヨナラ2ランの安部友裕、特大の同点弾を放った松山竜平の広島勢がランクイン。今季初の1試合2本塁打を放った日本ハム・大谷翔平も10位に滑り込んだ。

 セ・パともに首位チームが優勝マジック「5」で迎える今週。59年ぶりのセ・パ同日優勝はあるのか。その中で誰が活躍するのか。楽しみな1週間になりそうだ。

(テキスト:ベースボール・タイムズ)
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