中田監督「40%ぐらいは土台ができた」 グラチャンバレー最終戦 中国戦後の談話
荒木絵里香(トヨタ車体)
今季の途中から合流した荒木(5番)は、「試合を通して成長できた」と手応えを語った 【坂本清】
今日の中国戦は自分たちが点数をいい形で取り切れる場面もありましたが、終盤になるにつれて被ブロックが増えて相手の強打とプッシュにどんどん点数を簡単に取られてしまいました。終盤から後半にかけて手狭になり、反省が残るゲームでした。
大会を通して、相手がどこであろうと勝負にこだわって、チーム全員で立ち向かえて試合ができたと思います。チームとして、試合を通して成長できた部分はすごくあったんじゃないかと思います。
(今年の全日本はスピードを求めるバレーが軸だが、合流して数カ月、成熟度、達成度はどう感じているか?)スピードの部分ですが、合流する前は自分がその中にうまくフィットしていけるか不安もありました。中に入ると、みんながそのペースで回るので思ったよりはスッと入れている、できている感触はあります。完成度としては1本目の精度ありきでのことだと思うので、サーブレシーブの1本目、ディグの1本目という部分で、まだまだチームとしてよくなっていけると思います。
(このチームの課題と、今までのチームと違いを感じる部分は?)試合をする中で感じたのは、1人1人の個人の細かいスキル・能力はすごく高いなということです。逆に言うとハイボールを打ち切る選手であったり、バックアタックをしっかり打ち切れる選手がいないというのもきつい部分ではあるかなと感じました。
佐藤美弥(日立)
中国戦で今大会初めてスタートから起用された佐藤。「足りない部分がすごく見えてきた」と収穫を挙げた 【坂本清】
今日の試合では中国の強さを実感しました。そういう強い相手に自分たちが自ら崩れてしまって、力の差を、チームがやるべきことをできないとやっぱり勝つことは本当に難しいと感じました。チームが崩れてしまう原因を自分自身が作ってしまっていたので、反省点が多く残る試合でした。
大会を通して自分は出場機会が少なかったのですが、世界と戦う上で身に付けるべき技術や精神的な部分、足りない部分がすごく見えてきました。この経験、悔しさを無駄にしないようにやっていきたいと思います。
(前衛が2枚の場面でトスが片寄ったが打開策は?)この大会を通して、前衛2枚時にバックアタックの本数が少なかった部分があります。それは対戦相手によっての戦略としてもありますし、全試合それが悪かったというわけではないですが、今日の試合はバックアタックを増やしていこうと臨みました。前半に止められて、自分自身が守りに入った部分が大きかったと思います。攻撃枚数を増やしていかないと、高い相手には的を絞られてしまう。攻撃の難しさを感じました。
冨永こよみ(上尾)
ベストセッター賞を受賞した冨永(左)は「これを励みに頑張っていきたい」とさらなる成長を誓った 【坂本清】
(ベストセッター賞の受賞について)自分の身の丈に合わない賞をいただいてしまって「申しわけない」ではないですが、自分でも本当にもらっていいのかなという気持ちがあります。「この賞に見合う選手になれ」と日本の皆さんに言われていると思って、これを励みに頑張っていきたいと思います。
日本は岩坂を中心に大会に臨んですごくいい試合もありました。メダルは取れなかったのですが、すごくいいチームになってきたという評価がこの賞だと思っているので、チームのみんなに感謝したいです。
井上琴絵(JT)
ベストリベロ賞を受賞した井上は、周りの人々への感謝を語った 【坂本清】
(ベストリベロ賞の受賞について)チームとして優勝を目指してやってきたので、結果が出せなかったのは悔しいです。素晴らしい賞をいただき、チームメートや支えてくれるスタッフ、たくさんの方々のおかげで受賞できたと思うので、とてもうれしく思います。