ファイナンシャル・ドーピングの危険性 “警報”が鳴り響く欧州フットボール界
マンCもPSGもFFP違反をたびたび否定
ジローナはシティグループの新たな一員となった 【写真:ムツ・カワモリ/アフロ】
ジローナの経営権を握ったのはマンチェスター・シティの監督を務めるジョセップ・グアルディオラの弟、ペレ・グアルディオラだ。またマンチェスター・シティは今夏すでにリザーブチーム所属の選手を何人もジローナに貸し出している。
マンチェスター・シティもPSGもこれまでFFP違反をたびたび否定してきた。同制度の判断スパンは3年間で、17年7月31日に1つのスパンを終えた後は20年の7月31日までに収支のバランスを調整すれば良いというのが彼らの言い分だ。
カタールは関連企業のカタール航空を通し、フットボール界の最高機関であるFIFAにも資金援助を行なっている。ラ・リーガはそのことが公正さの妨げになる危険性についても主張している。
ヨーロッパのフットボール界には“警報”が鳴り響いている。はたしてUEFAはどのような方策を取るだろうか。
※移籍金は推定で、日本円は17年9月8日現在のレートで換算
(翻訳:工藤拓)