W杯行きに黄信号がともるオランダ代表 フリットの絶賛コメントに世論はいら立ち
ストライカー不在でフンテラール待望論も
フランス戦で0−4の完敗を喫したオランダ。得失点差を考慮し、ベラルーシ戦では大量ゴールが必要だ 【写真:ロイター/アフロ】
仮にスウェーデンが好調ルクセンブルクを下したとしても、オランダは結果を知った上でベラルーシと戦う優位がある。ここで、なるべく得失点差を縮めて、最後のスウェーデンとの決戦に臨みたいところだ。
オランダのストライカー陣には不安がある。エースのヤンセンはトッテナムでの出場機会を失っており、今季のチャンピオンズリーグ・グループリーグのメンバーリストから漏れてしまった。スポルティング・リスボンでは無双とも呼べるほど活躍するドストは、なぜかオランダ代表では振るわない。フランス戦で2年ぶりに代表復帰したロビン・ファン・ペルシはひざの靭帯を痛め、フェネルバフチェの発表では重症ということだが、ファン・ペルシ自身は「3週間で治る」と主張するも、10月シリーズは望み薄だ。
こんな窮状の中、オランダにはクラース・ヤン・フンテラール待望論も生まれている。昨季、アヤックスでブレークした19歳の新鋭カスパー・ドルベリのバックアップとしてシャルケから古巣に復帰した34歳のベテランストライカーだが、どうも今季はドルベリの調子が上がらず、フンテラールの出場機会が思いのほか増えそうなのだ。アヤックスの試合を見ていると、やはりフンテラールのプレーの質そのものは高い。
ファン・ハネヘムのように、「10月のベラルーシ戦は未来を見据えて若い選手で臨め」という声もある。しかし、チャンスが残っている以上、最後までロシア行きを目指すというのがプロだろう。大量ゴールが必要とされる中、フンテラールにかけてもいいのではないだろうか。
今回のフランス戦は木曜日開催ということで、あまり試合に向けての準備時間がとれなかった。しかし、今度のベラルーシ戦は土曜日開催だ。移動を含めても時間はある。オーソドックスなプランAから、大量得点を狙うプランBまで、しっかり準備して10月シリーズに挑みたい。