前哨戦と言えども負けられないサトノD フォワ賞は結果も内容も問われる一戦
凱旋門賞でエネイブルに勝つためには
10日のフォワ賞でいよいよフランス初戦を迎えるサトノダイヤモンド、どのような競馬を見せてくれるのか 【Photo by Kazuhiro Kuramoto】
現時点で、現地10月1日に行われる凱旋門賞に何頭が出走するのかは不明。昨年は16頭によって争われたが、今年は英愛オークスやキングジョージを圧勝した3歳牝馬エネイブルが大きな注目を集めており、あるいは相手が強いと見た陣営が手を引いて少頭数になる可能性もある。
現地での調整は順調が伝えられている 【Photo by Kazuhiro Kuramoto】
すなわちフォワ賞は、前哨戦といえども負けられない戦いとも言える。
勝負事に絶対はなく、ときに不測の事態に見舞われて苦汁を飲むケースもある。しかし、過去に凱旋門賞で好走した日本調教馬がそうであったように、後れを取っても2着までが限界。まして、今回のサトノダイヤモンドは前哨戦から僚馬サトノノブレスとともに挑むだけに、他陣営に付け入る隙を与える訳にはいかない。
確認しておきたいのはコースコンディション
レース結果はもちろん、今年のシャンティイのコースコンディションにどれだけ対応できるかも重要だ 【Photo by Kazuhiro Kuramoto】
その隊列で行けさえすれば、抜かりなくリハーサルを終えてくれるはず。むしろ、確認しておきたいのは馬場をはじめとしたコースコンディションだろう。サトノダイヤモンドは重賞で良馬場の経験しかなく、当日の馬場状態は気になるところ。シャンティイ競馬場では今週、2400mコースの中間点に当たる大厩舎前を中心に野豚が芝を掘り返し、至る所が穴だらけにされている。もちろん修復済みではあるが、当日の天候など、事と次第によっては脚を取られるケースも考えられる。良馬場でレースが行われたとしても、サトノダイヤモンドやサトノノブレスが巧く対応できるかが課題となるだろう。
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