U−18侍ジャパン、前回W杯戦士の今 オコエ、平沢…彼らはどうしている?

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大学球界でプレー:11名

上野は抜群の制球力を武器に、世界の強打者へ立ち向かった。現在は駒澤大でプレーを続ける 【Getty Images】

 野手を中心に、大学球界に進んでプレーしている選手も多い。

#17 上野翔太郎(投手/中京大中京高〜駒澤大)
 伸びのある速球と内外に投げ分ける制球力が武器の右腕。大会では佐藤とともに主戦を任され、18イニングを自責点ゼロで切り抜けた。その後駒澤大に進学し、2年春は4試合に登板し、防御率2.08の成績を残している。

#19 森下暢仁(投手/大分商高〜明治大)
 しなやかな腕の振りを特徴とする右の本格派。メンバーの中で唯一甲子園出場経験がなかったが、大会では計10イニング無失点。プロ志望届を提出すれば上位指名が有力視されたが、明治大へ進学。2年春から先発の一員を担うと、いきなりリーグ2位の防御率2.48をマーク。今夏のユニバーシアード代表にも選ばれ、日本の大会2連覇に貢献した。

#20 勝俣翔貴(投手兼外野手/東海大菅生高〜国際武道大)
 東海大菅生高時代は投打ともに評価が高かったが、代表では打者に専念。大会では打率5割4分5厘、1本塁打12打点の大活躍。見事に首位打者、打点王、ベストナインを獲得した。大学進学後は本格的に野手へ転向。2年春の大学選手権では「3番・サード」に座り、チームを初の決勝進出に導いた。

#9 伊藤寛士(捕手兼内野手/中京大中京高〜法政大)
 中京大中京高では強打の捕手として鳴らし、高校通算44本塁打をマーク。代表では主にファーストを守り、勝負強い打撃でチームを盛り立てた。法政大では1年秋に六大学デビューし、7試合に出場。弟の康祐(中京大中京高)が今回のチームに選ばれている。

#22 郡司裕也(捕手/仙台育英高〜慶應大)
 仙台育英高では「つなぎの4番」を担った捕手。大会では高校でもチームメートだった佐藤を巧みにリードし、1stラウンド・アメリカ戦の完封劇に貢献。慶應大では1年秋から正捕手に座り、初先発の試合でいきなり加藤拓也(現広島)のノーヒットノーランを演出。2年春は打率3位(3割4分5厘)の好成績を残し、ベストナインを満票で受賞した。

篠原(左から2番目)のキャプテンシーは今大会の清宮にも引き継がれる 【Getty Images】

#2 津田翔希(内野手/浦和学院高〜東洋大)
 173センチと体格には恵まれないが、ツボにはまればスタンドにたたき込む力を持つ右の好打者。大会では主にセカンドを守り、4割超の打率をたたき出した。東洋大進学後は1年春から背番号5を与えられ、リーグ戦初アーチが決勝3ランになる鮮烈デビューを果たした。

#5 宇草孔基(内野手/常総学院高〜法政大)
 常総学院高では3年春のセンバツで1試合5盗塁をマークした韋駄天(いだてん)。代表では出場機会が限られるも、ムードメーカーとしてチームを支えた。大学では脚力を生かし外野転向。2年春には5番を任されるなど、期待は大きい。

#6 杉崎成輝(内野手/東海大相模高〜東海大)
 パンチ力のある打撃に積極的な走塁が持ち味の攻撃型内野手。夏の甲子園では個人記録タイの6二塁打をマーク。代表では外野も任されるなど、ユーティリティープレーヤーとして活躍。大学では1年春から二塁手のレギュラーに。2年からは高校時代と同じ打順・ポジションの「3番・ショート」を主に担う。

#10 篠原涼(内野手/敦賀気比高〜筑波大)
 シュアな打撃が持ち味の左の内野手。代表では主将を務めた。筑波大に進学し、2年春はサードの準レギュラーを担う。清宮が主将就任の際に「2年前は素晴らしいキャプテンがいらっしゃった」と篠原のキャプテンシーに言及。改めてその存在がクローズアップされたのは記憶に新しい。

#7 豊田寛(外野手/東海大相模高〜国際武道大)
 小笠原、杉崎とともに東海大相模高を45年ぶりの夏優勝に導いた右の大砲。代表では大会中のケガで不完全燃焼となったが、大学では勝俣とともにクリーンアップを形成。1年秋のリーグ戦では打率3割8分8厘、11打点の活躍でベストナインを受賞した。

#21 舩曳海(外野手/天理高〜法政大)
 走力の高さが際立つアスリート系外野手。大会では主に9番に座り、チームトップの11四球を選んで“つなぎ役”を担った。法政大では1年春からデビューし、打率4割2分9厘の好成績。2年春はシーズン途中から「8番・センター」に定着している。

高校在学中:1名

#3 清宮幸太郎(内野手/早稲田実3年)
 言わずと知れた高校球界のスーパースター。前回大会では1年生ながら代表に選出され、4番に抜てき。コンディション不良もあり思うような打撃ができず、チームも優勝にあと一歩届かなかったのは悔いが残っていることだろう。その後、高校通算本塁打記録を「109」に伸ばし、“最も本塁打を放った高校生”に。主将として挑む今大会は、名実ともにチームを引っ張り初優勝へ導きたい。

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