テニス全米OPが28日開幕、優勝候補は? 杉山愛コラム「愛’s EYE」

WOWOW

トップ選手の欠場が目立つ男子

全米優勝候補に名前が挙がるフェデラー(左)とズベレフ。写真はロジャーズ・カップ決勝 【写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ】

 全米オープンが日本時間の28日24時(現地同日11時)から開幕します。今大会はノバク・ジョコビッチ(セルビア)、アンディ・マリー(イギリス)、スタン・ワウリンカ(スイス)、そして錦織圭選手(日清食品)と、トップ選手の欠場が多くなってしまいました。全米は大会が始まってからの棄権、途中棄権が目立つ大会ではありましたが、開幕からこれほどビッグネームが欠けるのは、近年にはないことです。ツアーの過酷さが増していると言われますが、ケガ人が相次ぐ現状を運営側は問題視し、真剣に考えるべきでしょう。これはツアーに突きつけられた課題だと思います。

 その中で、今シーズンのツアーの主役であるロジャー・フェデラー(スイス)は当然、優勝候補です。全豪とウィンブルドンを制した彼が、グランドスラム4つのうちの3つ目を取ってしまうのか。今大会の大きな焦点です。

勢いあるズベレフにも期待

 フェデラー以外に目を向けると、もっとも勢いがあるのがアレキサンダー・ズベレフ(ドイツ)です。前哨戦のひとつモントリオール(ロジャーズ・カップ)ではフェデラーにも勝っていますが、実はグランドスラムではまだ上位進出がありません。3セットと5セットマッチでは違いますし、1週間のトーナメントと2週間のトーナメントでも大きな違いがあります。四大大会では経験がものを言うと言われますが、彼が好成績を収めていない要因もそこにあるのかもしれません。ただ、彼にとってこの全米がきっかけになるような予感もします。

 もちろん、世界ランキング1位に返り咲いたラファエル・ナダル(スペイン)や、前哨戦(ウエスタン&サザン・オープン)で優勝したグリゴル・ディミトロフ(ブルガリア)にも優勝の可能性があります。こう見ていくと、ビッグネームがいくつも欠けている割に、見どころや注目選手の多い大会になりそうです。

1/2ページ

著者プロフィール

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント