秋の最速王へ注目の一戦キーンランドC データ班の推奨穴馬はノボバカラ

JRA-VANデータラボ

スプリント路線の活躍馬を多く輩出

 日曜に札幌競馬場で芝1200m重賞のキーンランドCが行われる。サマースプリントシリーズの第5戦であるとともに、秋のスプリンターズSに向けても注目の一戦だ。実際に11年優勝のカレンチャンが次走でスプリンターズSを制するなど活躍馬が多く輩出している。今回はキーンランドCをピックアップし、2010年以降に札幌(13年は函館)で行われた過去6回のデータから好走馬の特徴を探っていきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

キーンランドC近6回の上位3着以内馬一覧(2010年以降の札幌開催)

表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 まず表1は過去6回の上位3着以内馬一覧。勝ちタイムは前残りで決まった12年を除くと、1分8秒4〜9秒0と洋芝のレースらしくやや時計が掛かっている。先週の札幌記念が2分0秒4と掛かっていることから、今年も1分8秒台後半あたりの決着になるのではないか。ペースは年によって異なるが、レース上がりは11年を除いてすべて34秒台だった。近3年は前残り決着ではなく、4コーナー5番手以降の馬の好走が目立っている

 また、昨年1着のブランボヌールをはじめ、牝馬の好走が目立っているのもこのレースの特徴だ。牝馬が【5.2.2.23】で6回中5勝をあげ、連対率21.9%・複勝率28.1%と牡馬・セン馬を大きく上回っている

 人気順を見ると、1番人気馬は11年カレンチャンが勝利してから毎年3着以内に入っている。ただし、近3年は2・3着と勝ち切れていない。以下、2・3番人気馬が2勝ずつ、8番人気馬が1勝。2・3着馬には中位人気の馬も絡んでいるが、10番人気以下の激走はなかった。一昨年は1着ウキヨノカゼ、2着トーホウアマポーラと人気薄が好走し、馬連3万円台の波乱となったが、例年は堅めの決着が多い一戦となっている。

キーンランドCの所属別成績(2010年以降の札幌開催)

表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

表2は所属別成績。栗東所属の関西馬が昨年のブランボヌールら5勝をあげ、連対率・複勝率でも関東馬を大きく上回っている。近3年では3着以内馬9頭中8頭が関西馬と活躍が目立っている。

 対して、美浦所属の関東馬は一昨年のウキヨノカゼの1勝のみ。なお、好走した4頭はいずれも4番人気以下の伏兵だった。

キーンランドCの年齢別成績(2010年以降の札幌開催)

表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表3は年齢別成績。4歳馬が【3.1.3.8】で14年ローブティサージュら最多の3勝をあげ、連対率26.7%・複勝率46.7%と高い。昨年もレッツゴードンキが3着に入っており、15年を除いて毎年1頭は3着以内に好走している。5歳馬は一昨年のウキヨノカゼら2勝で、複勝率は4歳馬に次いで高い。

 連対率・複勝率こそそれほど高くないが、注目しておきたいのは3歳馬。昨年はブランボヌール、シュウジが1・2着と好走。4着にもソルヴェイグが入っており、健闘が目立った。ソルヴェイグも含めて、3歳の好走馬はいずれも芝短距離の重賞を勝利した経歴があった。3歳馬がここで古馬と対戦して、スプリンターズSへと進むローテーションが確立されつつある。

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