秋の最速王へ注目の一戦キーンランドC データ班の推奨穴馬はノボバカラ
キーンランドCの前走レース別成績(2010年以降の札幌開催)
表4 ※11年まで行われていたUHB杯(函館)を除く。 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
また、勝ち星こそないもののCBC賞組が好相性。ただ、この組の3着以内馬3頭はいずれも古馬重賞で連対した経歴があった。なお、出走数最多のUHB賞組は3着以内馬なしと苦戦傾向にある。
函館スプリントS組の前走着順別成績(2010年以降の札幌開催)
表5 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
キーンランドCの前走上がり順位別成績(2010年以降の札幌開催)
表6 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
なお、前走上がり2位では3着以内馬がおらず、やはり上がり最速馬だけをチェックしておきたい。
キーンランドCの前走からの間隔別成績(2010年以降の札幌開催)
表7 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
なお、中3週以内の馬、特に中2週以内は3着以内馬がおらず、苦戦傾向にある。
結論
表8 ※フルゲート16頭。除外対象馬なし。 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
昨年の2着馬で阪神Cを勝利しているシュウジが格上的存在なのだが、前走の函館スプリントSでは暴走気味にハイペースで飛ばして失速して10着。複勝率が優秀な4歳馬ではあるが、気性的な面を考えても主軸には推せない。
当コラムで推奨したいのは3歳馬モンドキャンノと昨年の勝ち馬ブランボヌール。モンドキャンノは前走NHKマイルC9着も先行して持ち味が発揮できなかった。京王杯2歳S、勝ちと重賞勝ちがある3歳馬。カレンチャンなどこのレースでも実績がある安田隆行厩舎で、スプリンターズSへ向けて狙ったローテーションといえそうだ。先行策でなく、本来の差す競馬ができれば好勝負になりそうだ。
ブランボヌールは複勝率が高い4歳馬。近3戦はいずれも着外と成績こそ出ていないが、昨年のキーンランドCを含めて洋芝では3勝と適性が高い。前走も先行して9着だが、それほど負けておらず、今回は狙い目となりそうだ。
ソルヴェイグは前走ヴィクトリアMで5着と好走。本来のスプリント戦に戻って好勝負できるだろう。穴では前走函館スプリントSで上がり最速を出したノボバカラ。前走が初芝だったが、対応できていた。イッテツをはじめUHB賞組、バーデンバーデンCを勝利したフミノムーンなどの前走オープン特別組は苦戦傾向にあり、評価を下げたい。ネロもアイビスSDで見せ場がなく、まだ復調途上だろう。
文:ケンタロウ(けんたろう)
1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。