札幌記念に潜む落とし穴とは? スポニチ記者“穴の万哲”が解説
過去10年で1番人気の優勝馬は2頭だけ
真のスターホースが仕上げてくれば穴党の出る余地はない2014年札幌記念ハープスターとゴールドシップ(撮影:高橋正和) 【netkeiba.com】
ただ、真のスターホースがある程度仕上げてくれば、穴党の出る余地がないのは14年が典型例。1着ハープスター(2番人気)、2着ゴールドシップ(1番人気)でガチガチの本命決着。前者がオークス2着、後者は宝塚記念1着と前走成績も良く、体調の良さも示した形。同年、函館記念1着でBパターンの代表格だったラブイズブーシェは4着(3着ホエールキャプチャもGI馬)がやっとだった。ただ、過去10年で1番人気の優勝馬は2頭(10年アーネストリー、11年トーセンジョーダン)だけ。08年には前年の有馬記念優勝馬マツリダゴッホ(1番人気)が首差惜敗で2着。09年にはオークス1着から挑んだブエナビスタ(1番人気)が首差惜敗で2着。秋に大レースを控える以上、札幌記念では当然燃え尽きてはいけない立場=仕上げのさじ加減が難しいこともあり、そこにGI級でも落とし穴がある。
コース特徴をフルに生かし、モーリスを封じた2016年札幌記念ネオリアリズム(撮影:高橋正和) 【netkeiba.com】