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札幌記念に潜む落とし穴とは?
スポニチ記者“穴の万哲”が解説

過去10年で1番人気の優勝馬は2頭だけ

真のスターホースが仕上げてくれば穴党の出る余地はない2014年札幌記念ハープスターとゴールドシップ(撮影:高橋正和)
真のスターホースが仕上げてくれば穴党の出る余地はない2014年札幌記念ハープスターとゴールドシップ(撮影:高橋正和)【netkeiba.com】

 札幌記念は夏場(7〜8月)に施行されている唯一のGII。ただ「サマー2000シリーズ」の5戦中、唯一定量戦で実施されている点では極めて特殊な位置付けにある。重ハンデが予想される他の4戦(七夕賞、函館記念、小倉記念、新潟記念)はまず選択肢に入らないGI常連馬が秋を見据えて出走してくるのがAパターンなら、札幌記念より前にシリーズ(特に函館記念が多い)を既に使ってサマー王者を真剣に狙っている馬たちはBパターン。AかBか? この両者のどちらのパターンを買うべきかは、当該年の力関係もあり、札幌記念の過去の歴史が物語る通りでかなり難しい。


 ただ、真のスターホースがある程度仕上げてくれば、穴党の出る余地がないのは14年が典型例。1着ハープスター(2番人気)、2着ゴールドシップ(1番人気)でガチガチの本命決着。前者がオークス2着、後者は宝塚記念1着と前走成績も良く、体調の良さも示した形。同年、函館記念1着でBパターンの代表格だったラブイズブーシェは4着(3着ホエールキャプチャもGI馬)がやっとだった。ただ、過去10年で1番人気の優勝馬は2頭(10年アーネストリー、11年トーセンジョーダン)だけ。08年には前年の有馬記念優勝馬マツリダゴッホ(1番人気)が首差惜敗で2着。09年にはオークス1着から挑んだブエナビスタ(1番人気)が首差惜敗で2着。秋に大レースを控える以上、札幌記念では当然燃え尽きてはいけない立場=仕上げのさじ加減が難しいこともあり、そこにGI級でも落とし穴がある。

コース特徴をフルに生かし、モーリスを封じた2016年札幌記念ネオリアリズム(撮影:高橋正和)
コース特徴をフルに生かし、モーリスを封じた2016年札幌記念ネオリアリズム(撮影:高橋正和)【netkeiba.com】

 さらに、札幌競馬場の特殊なコース特徴も「混戦」に拍車をかけている。札幌の直線269.1m(Cコース使用時)は函館(262.1m)に次ぎ、JRA10場では2番目の短さ。各コーナーが緩やかで全体的には円形になっている半面、直線部分の占めるウエートは低い。当然、脚質的には先行型が断然有利。札幌記念が函館で施行された13年を含めて、純粋な逃げ切り勝ちが過去10年で3頭。同期間の優勝馬10頭中、8頭は最終4角で「4番手以内」に位置していた。GI級でも自分でレースを支配できない差し馬は展開の助けが必要になってくる。昨年、逃げ切りで制した5番人気ネオリアリズムはコース特徴をフルに生かした一方、1番人気で2着に敗れたモーリスは初の2000mに対応すべく中団から運んだ戦略がマッチしなかったとも解釈できる。

スポナビDo

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