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広島の快進撃を支える右腕・今村猛
「ブルペン陣の一体感は本当に強い」
首位を快走する広島のクローザーを任され、前半戦で17セーブを挙げた今村
首位を快走する広島のクローザーを任され、前半戦で17セーブを挙げた今村【写真=BBM】

 昨季にも増して個々の成長が光るカープ。前半戦の快進撃を支え、後半戦も活躍が期待される注目選手のなかから、表情を変えずに投げまくるこのタフネス右腕・今村猛のインタビューをお届けする。

抑えに回っても「戸惑いはなかった」

──6月6日の北海道日本ハム戦(札幌ドーム)から14試合連続無失点で前半戦を終えました。


 状態は悪くはありませんが、去年ほどいいわけでもないですね。内容だったり自分が投げている感覚だったり、そういうところはまだ手応えはありません。


──防御率は昨年より向上し(昨年は2.44、今季は前半終了時点で1.89)、走者を出しても抑えられているのでは?


 結果だけを見れば悪くはありません。ただ、走者を出してしまった場合、次の打者を抑えられればいいんですけど、打たれてしまうと複数失点につながってしまうので、あまりいいことではないですからね。


──奪三振が増えており、打たせて取るよりもリスクを減らせているように思います。


 三振を取れるピッチャーを目指してやってきているので、その点に関しては去年より良くなっているかなと思っています。


──今季は中崎翔太投手が腰痛症で離脱した4月10日以降、抑えを任されています。セットアッパーからの配置転換を伝えられたのはいつだったのでしょうか。


 中崎が1軍から外れたときにすぐに言われました。でも、去年も抑えは経験していたので特に戸惑いはなかったですね。


──5月23日の東京ヤクルト戦(マツダスタジアム)では、3対2の9回を抑えてセーブを挙げましたが、ポーカーフェースの今村投手にしては珍しく、抑えた後にホッとした表情を浮かべていたのが印象的でした。先発の野村祐輔投手がアクシデントで3回降板。薮田和樹投手がロングリリーフし、逆転勝利を収めた試合です。


 どの投手でもそうですけど、特に頑張っている投手の勝ちを消すのはチーム的に良くないところがありますし、個人的にも、薮田の場合は中継ぎから先発に回ろうかというところだったので、特に緊張したというか、気持ちが入った試合でした。


──マウンド上では表情を変えることはほとんどありませんが、クローザーとしての重圧がある?


 7回、8回の勝っている場面で投げるのと、やることは一緒ですけど、あと1イニングで試合が決まるという場面では、ファンの方や選手の視線を感じますね。


──ほかに、前半戦で印象に残っている場面はありますか?


 これも薮田が投げた試合なのですが、6月13日のオリックス戦(三次)です。相手は金子千尋さんが先発で、お互いにずっとゼロが続いていて、8回に1点を奪った直後の登板でした。そのときもやっぱり緊張しましたね。


──1対0という責任の重い状況です。


 先発の薮田がつくった試合だったので、追い付かれるわけにはいかないと強く思いましたね。

「1試合を通して緊張感を持ってやれている」

──2016年オフの契約更改から「できれば抑えをやりたい」と口にしていましたが、今村投手が考える中継ぎと抑えの違いはどのような部分でしょうか?


 中継ぎだったら、無失点で次の投手に回すのが役割だと思って、僕はやってきました。抑えと違うところは、追い付かれなければいいというか、最悪1点差でも逃げ切れればいいとプロに入って教わってきたので、そこの違いだけじゃないでしょうか。


──中継ぎでもリードを保ったままつなげばいいという考え方もできるのでは?


 点は取られてしまうものなのでそういう部分もありますけど、極力はゼロで回したかったですね。


──中継ぎのときには回またぎやイニング途中の登板もあり、その難しさもあったのでは?


 そうですね。でも、そっちのほうが、野球自体を楽しめるというか。いろいろな場面で出られるのでやりがいはありましたね。しんどいはしんどいですけど、それもやりがいに感じて投げられていました。


──今はクローザーの立場ですが、その経験が役に立っている部分は?


 う〜ん……特に、ありません。中継ぎという立場だったからというよりも、昨季から、ビハインドでもバッターが点を取ってくれて逆転することが多くなり、今までだったら「このまま負けるだろうな」という試合がなくなりました。そういうところで1試合を通してしっかり緊張感を持ってやれているかな、ということはあります。


──今季の7月7日のヤクルト戦(神宮)では、3対8の9回表に新井貴浩選手の代打3ランなどで6点を奪い逆転。その裏に登板し、無失点で17セーブ目を挙げました。登板の準備はいつ始めたのでしょうか?


 1死から菊池(涼介)さんがソロ本塁打を打って5対8になったところから動き始めていました。そのあと1点を追加し、西川(龍馬)がセカンド内野安打を打って2死一、三塁になったときには(マウンドに)行けるように準備をしていました。次は新井さんで、一発が出れば逆転だったので。


──今の広島だと点差が離れていても逆転の可能性を感じさせますからね。しかし、肩をつくっても出番がないこともあると思いますが、そこで徒労感を覚えることは。


 それはないですね。ほかのピッチャーに比べれば準備する回数は少ないですからそこはしっかりしないと。言い方は悪いかもしれませんが、ほかのピッチャーに比べればラクなポジションなので。毎試合、2、3回は肩をつくらないといけないピッチャーもいますから。


──今のブルペンだと一岡竜司投手や中田廉投手、九里亜蓮投手ら?


 そうですね。それと比べると全然大変じゃないなと思うので、しっかり準備できるようにしています。

週刊ベースボールONLINE

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