ジャパンダートダービーの最右翼は!? 大レースに強い予想士・吉冨が語る展望

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予想とは思想闘争である!

吉冨隆安の場立ち。常に戦闘態勢にあるのが特徴だ 【netkeiba.com】

 大井競馬では南関東公認競馬予想士たちのブースがパドック周辺に計12ブース存在している。新スタンドであるG−FRONTを背にして、もっとも左側にあるのがゲートイン・吉冨隆安のブースだ。場立ちのスタイルは予想士によって異なるが、常に戦闘態勢にあるのが吉冨の特徴でもある。

「プロとして客の前に出る以上、予想は常に思想闘争だと思っている。予想士は皆様に予想を買ってもらうのが商売だ。口では遊びだからと言っているお客もいるかもしれないが、誰だって競馬で当ててお金を増やしたいはず。そうした皆様に予想を提供する以上、戦わないのは失礼だ。プロキオンSでは先週公開した通りの結果となったが、ひとつの戦いに勝利しただけ。競馬がある以上、戦いは続くからね」

場立ちの雰囲気を味わって欲しい

 吉冨は競馬予想を思想闘争と位置づけ、常に自分を追い込んでいるが、実際に一度、大井競馬場へ行ったのであれば、是非とも彼の口上を聞いて欲しい。そこでは吉冨が歩んできた戦いの歴史から湧き上がる魂の叫びを聞けるだろう。特に大当たりした直後、根拠のない馬が人気に推されている際はテンションもマックスだ。

「誰が、この馬を人気にしたんだ! えっ、節穴だらけか。競馬は時計じゃないっていっているだろう。ペースに恵まれただけだ。絶対に、絶対にこの馬ではない!!」

(お客様が大的中し吉冨氏にご祝儀を渡した際の名言)
「ご祝儀は漢(おとこ)の花束だ!」

 活字にしてしまうと陳腐に見えるかもしれないが、吉冨の口上を見ると誰もが足を止め、聞き入ってしまうことだろう。

「“実走着差理論”には絶対の自信を持っている。百発百中とはいかないが、競馬は儲かるものだと分かっているんだ。競馬が投資となり得るのであれば株や投資信託と同じだろう。つまり、俺はその金融商品に対しての説明をしているに過ぎない。おかしなもの(人気)を見つけたら、ちゃんとリスクを説明しないといけないじゃないか。まぁ、俺のスタイルはいいとして(笑)、JRAにはない我々の存在を競馬ファンの皆さんが楽しいひと時を過ごすために利用してくれればと思うよ。ひと昔前に比べて予想士は減ってしまったものの、予想士ごとにスタイルがあって楽しんでもらえるはずだ」

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