山本昌氏が語る中日・荒木の秘話 転機は「雨の日のブルペン」にあった?
守れること、大きなケガをしないこと
高い身体能力を生かした守備はいまだ健在。まもなく不惑を迎えるなか、円熟味を増す一方だ 【写真は共同】
「守る」という強みを持ってますからね。守りという面では誰にも負けませんから。そういう意味では、打てなくても貢献できる選手です。私もよく助けてもらいましたので。彼がいなかったらおそらく200勝いってなかったんじゃないかっていうくらい、守りでも打つ方でも貢献してくれました。
あとは、大きなケガをしないですね。今年で40歳になりますけど、この歳でも盗塁できる足を持っているのがすごい。野手というのは、全力疾走すると肉離れが増えてきて、あんまり走れなくなっていくんですけど、そういうことがないのでね。足が元気で、それが一番だと思います。
丈夫な体を持っていても、怠けていたらすぐにダメになってしまいますからね。丈夫な体を自分でしっかり鍛えて、体をつくっていくのが大事。丈夫な体を持って生まれる方もいるでしょうけど、生かすも殺すも自分次第だと思いますので。荒木選手はしっかり努力したんだなと思いますね。
今後も強竜復活に尽力を
長年のチームメート、そして「マサヒロ」つながりゆえに、荒木との親交が深い山本昌氏 【スポーツナビ】
まだ終わるわけではないので、ねぎらいというわけじゃないですけど、とにかく荒木選手に対しては感謝の気持ちしかないですね。よくぞあれだけ守ってくれて、よくぞあれだけ打ってくれたなと思います。私の200勝には一番影響のあった選手だと思いますし、感謝しています。この先、私はもう引退してしまいましたけど、強いドラゴンズを復活させるために尽力してほしい。後輩へアドバイスや技術を伝えることであったり、そういったこともやってほしいなと思います。