ビッグスコアの鍵はパッティングに データで見る全米オープン3日目
決勝ラウンド初日、スコアを1つ伸ばしたが14位タイと順位を落とした松山英樹 【写真:USA TODAY Sports/アフロ】
「1日1日フィーリングが変わる」パット
2日目のビッグスコアに繋がったパッティングは、3日目では再び苦しむことに 【写真:USA TODAY Sports/アフロ】
しかし、ムービングデーのこの日はスコアを1つ伸ばしたものの8位タイから14位タイに後退。松山に何が起きたのか、スタッツがそれを表している。
まず昨日とパット数が5打違うのが大きな点。2日目は「25」だったのが、この日は「30」パット。この数字は2オーバーで回った初日よりも2打多くなる。この日の後半、10番などはバーディパットを下りのラインにつけてしまい、カップをオーバーさせると返しも決められず3日間で初めての3パットを記録。そのほかにも、あとひと転がりで入らない、ラインが一筋違うなどグリーン上で苦しむ姿が象徴的だった。17番では惜しくもバーディを決められず、大きくうなだれた松山。あの場面が、今日の有り様を一番よく表していたかもしれない。
ショットに関するスタッツも無論2日目よりは悪くなっているが、この日の足踏みの原因は間違いなくパッティングにあるだろう。「1日1日フィーリングが変わるものだとは思うのですが、それが変わりすぎているので……。何かいい方法がないかなとは考えています」(松山)
ビッグスコア出るエリンヒルズ 勝負はまだ分からない
全米オープン最小スコアをマークしたジャスティン・トーマスはパッティングが絶好調だ 【写真:USA TODAY Sports/アフロ】
首位のブライアン・ハルマン(米国)はフェアウェイキープが6位タイ、パーオン率が7位タイ、パット数が13位タイとバランスが取れているが、トーマスはパットの良さがずば抜けておりビッグスコアが出た。
バランスのハーマンか、今週はパッティングが絶好調のトーマスか、はたまた松山がその争いに割って入ってくるのか。風が強く吹かなければビッグスコアが出るエリンヒルズ。勝負の行方は、まだ分からない。
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