ビッグスコアの鍵はパッティングに データで見る全米オープン3日目

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決勝ラウンド初日、スコアを1つ伸ばしたが14位タイと順位を落とした松山英樹 【写真:USA TODAY Sports/アフロ】

 男子ゴルフの今季メジャー第2戦、全米オープン選手権は現地時間17日、決勝ラウンド初日となる大会3日目が行われた。予選を首位と2打差の8位タイで突破した松山英樹は、4バーディ3ボギーの71でスコアを1つ伸ばしたが、首位と6打差14位タイと順位を落とし、最終日へと進むことになった。

「1日1日フィーリングが変わる」パット

2日目のビッグスコアに繋がったパッティングは、3日目では再び苦しむことに 【写真:USA TODAY Sports/アフロ】

 2日目に“65”のビッグスコアを出して一躍、優勝戦線に躍り出た松山。

 しかし、ムービングデーのこの日はスコアを1つ伸ばしたものの8位タイから14位タイに後退。松山に何が起きたのか、スタッツがそれを表している。

 まず昨日とパット数が5打違うのが大きな点。2日目は「25」だったのが、この日は「30」パット。この数字は2オーバーで回った初日よりも2打多くなる。この日の後半、10番などはバーディパットを下りのラインにつけてしまい、カップをオーバーさせると返しも決められず3日間で初めての3パットを記録。そのほかにも、あとひと転がりで入らない、ラインが一筋違うなどグリーン上で苦しむ姿が象徴的だった。17番では惜しくもバーディを決められず、大きくうなだれた松山。あの場面が、今日の有り様を一番よく表していたかもしれない。

 ショットに関するスタッツも無論2日目よりは悪くなっているが、この日の足踏みの原因は間違いなくパッティングにあるだろう。「1日1日フィーリングが変わるものだとは思うのですが、それが変わりすぎているので……。何かいい方法がないかなとは考えています」(松山)

ビッグスコア出るエリンヒルズ 勝負はまだ分からない

全米オープン最小スコアをマークしたジャスティン・トーマスはパッティングが絶好調だ 【写真:USA TODAY Sports/アフロ】

 一方でこの日、9アンダー“63”の全米オープン最小スコアをマークしたジャスティン・トーマス(米国)のこの日のパット数は25。フェアウェイキープは3日間で71.4%で52位タイ、パーオン率は68.5%で36位タイと際立ったものではないが、パット数は3日間で79。これは単独1位の数字だ。松山は83パットを記録しており、やはりグリーン上での差が顕著だ。

 首位のブライアン・ハルマン(米国)はフェアウェイキープが6位タイ、パーオン率が7位タイ、パット数が13位タイとバランスが取れているが、トーマスはパットの良さがずば抜けておりビッグスコアが出た。

 バランスのハーマンか、今週はパッティングが絶好調のトーマスか、はたまた松山がその争いに割って入ってくるのか。風が強く吹かなければビッグスコアが出るエリンヒルズ。勝負の行方は、まだ分からない。
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