松山英樹の猛チャージを支えたパット データで見る全米オープン
パットの好調さが不可欠
パットが改善された松山(右)。初日82位タイから8位タイまで順位を上げた 【写真:青木紘二/アフロスポーツ】
まずはショット。フェアウェイキープ率は初日64.3%で106位タイだったが、この日は92.9%に改善。順位も6位タイに急上昇した。パー4とパー5でフェアウェイを外したのは12番でセカンドカットにいれた1回のみ。このエリンヒルズでスコアを出す第一の条件“ラフに入れないこと”がこの日はできていた。
そしてパーオン率も初日の50%から、77.8%にまでアップ。持ち味の切れ味鋭いアイアンショットも戻ってきた。
これはパッティングが改善された影響が大きい。初日のパット数は28ストロークで全体の24位、この日は25で全体で4位。本人もパットの感触が良くなったことが、ショットの調子を上がったことを認めている。
パットが良いと「楽ですね。セカンドも自分が嫌なシチュエーションなら無理に狙わなくていいとなりますし」。この日は13番パー3など長い距離のバーディーパットも決まり、また12番では5メートルのパーパットを決めるなどパットの好調さが“65”の好スコアの原動力に。10メートルでもチャンスと思えているのではないか、と思えるような入りようだった。
パットのスコアへの貢献度を示す数値も1.78から1.50に。順位は134位タイから13位タイ、いかにこの日のパッティングが松山を支えていたのかが分かるだろう。
久しぶりのかみ合ったゴルフに、「良いプレーができればこういうスコアで回れると口では言っても、実際に回れなかったら口だけかよと言われる。まあ、1回でも回れたので良かったと思います」と“松山節”も聞かれた。
松山の平均パット数は2日間合計で2位タイ。この日首位タイのポール・ケーシーも同じく2位タイ。距離の長いモンスターコースだが、スコアを出すにはやはりパットの好調さが不可欠だ。
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