夏競馬開幕戦にGI馬いきなり登場! 函館SS好走キーワードは「4歳」「牝馬」
前走着順別成績
表5 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
前走クラス別成績
表6 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
前走距離別成績
表7 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
結論
牝馬の登録は5頭。そのなかで、好走率が非常に高い4歳馬に唯一該当するのがブランボヌールだ。前走のシルクロードSでは13着に大敗も、表5の項で述べた通り、このレースでは前走10着以下から巻き返した例も多い。2年前の函館2歳S勝ち馬だから、コース適性という点でも心強い。また、3歳馬、前走G1、前走1600mと、回収率の高いデータに複数合致するジューヌエコールも面白そうな存在。牝馬からもう1頭挙げるなら前走G1出走のクリスマスで、こちらは4年前の函館2歳S勝ち馬になる。
牡馬の注目は、なんといってもセイウンコウセイだ。4歳馬、前走G1出走、前走1着という好走率の高いデータを満たしており、これといった弱点は見当たらない。目標は秋のスプリンターズSだと思われるが、やはり有力なのは間違いない。高松宮記念でこの馬より人気を集めていたのがシュウジ。前走G1出走の4歳馬という点はセイウンコウセイと同様で、昨年の当レース2着馬だから適性面も問題ない。最後にもう1頭、9歳という年齢は気になるものの、好成績の前走1400mで1着だったエポワスも穴候補に挙げておきたい。
文:出川塁(でがわ るい)
1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。