【新日本プロレス】棚橋が内藤を破りIWGPインター王座返り咲き みのるが後藤を返り討ち KUSHIDA王座奪回

高木裕美

みのるがランバージャック戦で後藤を返り討ち

 異例のランジャージャックデスマッチ方式で行われたNEVER無差別級王座戦は、王者・鈴木みのるが後藤洋央紀を返り討ち。次なる「生贄」には、CHAOSのYOSHI−HASHIを指名した。
 リング外へ落ちた選手はセコンドによって即リングに戻される試合形式で行われたこの一戦。共に4人ずつのセコンドが就く中、最初はおとなしくしていた鈴木軍だったが、徐々に本領発揮。場外へ落ちた後藤に全員でリンチを加えたり、CHAOSのセコンドと場外乱闘を繰り広げたりと、本来のルールとは逸脱していく。

鈴木軍の凶行再び

 10分過ぎにはアクシデントでレフェリー不在となると、すかさず鈴木軍セコンド陣が 一斉にリングイン。5対1の状況となるが、ここで後藤のピンチを救ったのがYOSHI−HASHI。たった1人で4人のセコンド陣を次々と場外へ追いやると、さらに4人まとめてトペコンヒーロで一蹴。場内からも「YOSHI−HASHI」コールが起こる。

次の生贄はYOSHI−HASHI

 窮地を救われた後藤が裏GTRからGTRでフィニッシュを狙うも、遅れてきたセコンドのタイチがレフェリーの足を引っ張ってカウントを阻止。さらにタイチは後藤にイス攻撃も見舞うと、みのるが溜めのあるゴッチ式パイルドライバーで3カウントを奪った。

 試合後、なおも後藤へ追い討ちをかけるみのるをエルボーで撃退したYOSHI−HASHIに対し、みのるは「次の生贄は貴様だ、YOSHI−HASHI」とターゲットをロックオン。「おまえはまだ分かってない。目の前で教えてやろう。オレたち鈴木軍、イチバーン!」と、新たな惨劇を予告した。

KUSHIDAがヒロムを破りジュニア奪回

 IWGPジュニアヘビー級選手権試合では、今年の「BEST OF THE SUPER Jr.24」優勝者のKUSHIDAが高橋ヒロムにリベンジを果たし、約5カ月ぶりに王座に返り咲いた。
 KUSHIDAは1.4東京ドームでヒロムに敗れ王座から陥落すると、4.9両国国技館ではわずか2分足らずで完敗。ドン底まで落ちながらも、「BEST OF THE SUPER Jr.」で再び頂点まで這い上がってきた。

BUSHIの毒霧攻撃で悶絶

 KUSHIDAは場外への飛びつきパワーボムを食らいながらも、雪崩式バックトゥザフューチャーをお見舞いすると、マサヒロタナカ2連発、顔面へのストンピングからのホバーボードロックでギブアップ勝利。
「公約通り、1万2000人でウェーブをやりたい」と満足そうに会場を見渡すが、そこに背後からBUSHIが現れ、KUSHIDAの顔面に毒霧を噴射。「テメエ、調子に乗ってるんじゃねえぞ。オレが取り返してやるよ」と言い放つと、観客も大歓声でBUSHIを支持した。

トンガ兄弟がIWGPタッグ奪取

 IWGPタッグ王者組のウォーマシンことレイモンド・ロウ&ハンソン組は、ゲリラズ・オブ・デスティニーことタマ・トンガ&タンガ・ロア組に敗れ王座陥落。巨体から繰り出すパワー殺法とジュニア顔負けのスピードで試合のペースを握った王者組だが、挑戦者組が反則のイス攻撃から合体のゲリラ・ウォーフェアで勝利。だが、汚い勝ち方に場内からはブーイングが起こった。

ヤングバックスが最多6度目のジュニアタッグ戴冠

 IWGPジュニアタッグ選手権試合では、マット・ジャクソン&ニック・ジャクソンのザ・ヤングバックスが、ロッキー・ロメロ&バレッタの六本木ヴァイスを破り、史上最多記録更新となる6度目の戴冠に成功。まずはロメロに対し、エプロンへの攻撃で背中を痛めつけ、バレッタにローンバトルを強いると、10分過ぎにようやく復活したロメロをニックがシャープシューターで仕留めた。

ロスインゴがNEVER6人タッグ死守

 5チーム参加のガントレットマッチ形式で争われたNEVER無差別級6人タッグ選手権試合では、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのSANADA&EVIL&BUSHI組が防衛に成功。タグチジャパン、CHAOS、鈴木軍、バレットクラブがシノギを削る中、BUSHIが田口をMXで沈めた。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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