大迫勇也「ゴール前にどんどん顔を出す」 親善試合シリア戦前日 選手コメント

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シリア戦を翌日に控え、試合会場でトレーニングを行う選手たち 【スポーツナビ】

 サッカー日本代表は7日、東京スタジアムでキリンチャレンジカップ2017のシリア戦に臨む。試合を翌日に控えた8日、選手たちがトレーニングを行い、メディア対応に応じた。

 ワールドカップ(W杯)アジア最終予選グループBにおいて、5勝1分け1敗で首位に立つ日本は、13日にアウェーでのイラク戦を控える。シリア戦はイラク戦に向けて重要な親善試合となる。

 ヨーロッパでのシーズンを終えたばかりの大迫勇也は、「コンディションを(シーズンの)最後に上げることができたのが大きい」と調子の良さをうかがわせた。シリア戦に向けては「(ボールを)収めるところはできているので、より相手の脅威になれるように」と、貪欲にゴールを狙う姿勢を見せた。

 また、シリア戦でセンターバック(CB)として先発する可能性が高い昌子源は、「鹿島でやっていることをやれば自然といいアピールになると思います。自分はJリーグでやっていることに自信を持っています」と語り、パートナーを務める可能性が高い吉田麻也は「源にはやれることを全部やってほしい」と期待を寄せた。

大迫勇也(ケルン/ドイツ)

充実のシーズンを過ごした大迫。「より相手の脅威になれるように」と意気込んだ 【スポーツナビ】

「より相手の脅威になれるように」

(コンディションは)徐々に疲れは取れてきている状況です。いつもの試合前と一緒ですね。勝つことが大前提で、個人的にはゴール前にどんどん顔を出していくプレーをベースにやっていきたいと思います。

(4−3−3で戦うかもしれないが、UAE戦からブラッシュアップしたいところは?)僕の場合はゴール前ですね。ゴール前で受ける回数を増やさないといけないですし、ゴール前に入ることで何かを起こすことができると思うので、そこは考えないといけないと思います。

(インサイドハーフとの関係は)最近ずっとやっているのでいい関係だと思いますし、前線の3人がもっと脅威になれるようにしたいですね。(ゴール前に入るプレーは)1年間ケルンでやってきて課題にしていることですし、ゴール前の迫力というのは課題だと思っているので、そこはもっともっとやりたいです。(ボールを)収めるところはできているので、より相手の脅威になれるように。(シーズンの最後は)いいバランスで終わることができましたし、コンディションも最後に上げることができたのが大きいですね。

(左サイドの原口)元気もそうですけれど、(右サイドの久保裕也も)縦にいく怖さであったり勢いがある選手なので、僕が時間を作ることで2人の良さが出ると思います。そこに(香川)真司さんとかが絡んでくると、いい攻撃ができると思います。最終予選は毎試合が大一番なので、緊張感の中にも楽しさを味わえているし、この気持ちを維持して試合に臨みたいです。チームのピースの一員になれるようにやっていかないといけないですから、まずは明日勝つことじゃないですかね。

吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)

吉田は昌子や三浦といった若手選手の台頭を歓迎 【スポーツナビ】

「若手はチャンスを生かさないといけない」

(シリア戦のテーマは)いつも通りですけれど、「仮想イラク」なので守備は1対1が大事だと思います。1度対戦しているので特徴は分かっていますし、前線にいい選手が多いのでうまく対応したいです。スピード感のあるパス回しで相手を崩せればいいと思います。

(CBのパートナーは誰か分からないが、昌子源だった場合のイメージは?)源はスピードも強さもあるし、コーチングもいいと思います。僕自身があまり一緒にやったことがないので、そこは詰めないといけない。やりながら微調整していって、別に心配はないですけれど、イラク戦に向けてどの選手とやるにしても連係の部分は高めていかないといけないですね。(槙野智章については同年代だし問題ない?)CBを組んだことはあまりないですけれど、特徴は把握しているのでお互いのいいところを引き出して、お互いのウイークポイントをカバーできればと思います。

(若い世代のCBの台頭について)もっと早く出てこないといけないと思っていたので、源にしても三浦くん(弦太)にしても、こういうチャンスを生かさないといけないと思います。若いCBは頭数が少ないし、若い選手が入ってこないといけないと個人的に思っていたので良いことだと思います。僕自身も他の選手からいいところはどんどん盗まないといけないし、試合に出られなくてもチームに持ち帰って、次に代表に来るまでにレベルアップをするということをやっていかないといけないと思います。源にはたくさん話して、彼自身もそう感じてやってくれていると、次の合宿で見て取れるようなパフォーマンスをしてくれているのですごくいいことだと思います。

(現状で考えている昌子との役割分担やコンビネーションは?)源にはやれることを全部やってほしいです。別に源だけではなくて、他の選手も自分の持ち味を出せるかはアピールのポイントになると思うので。あとはいつもどおりですけれど、無失点に抑えるだけです。

昌子源(鹿島アントラーズ)

シリア戦で先発の可能性もある昌子は「しっかり準備をしてきている」とコメント 【スポーツナビ】

「Jリーグでやっていることに自信を持っている」

 試合まで期間が短いので、昨日もある程度、軽い練習をやりましたし、ずっと全員に言えることだと思うんですけれど、準備していない人はいないと思いますし、特に今回はCBで森重(真人)くんが選ばれていないので、槙野(智章)くんと僕、(三浦)弦太で常に準備はしてきています。はっきり誰が出ると言われているわけではないので何とも言えないですけれど、自分自身しっかり準備をしてきているので、特に変わったことをする必要はないのかなと思っています。

 今までJリーグでやってきたことをそのまま出せばいいのかなと。へんにアピールとかは必要ではないのかなと。「へんにマジでやったろ」というより、平常心でいつも通り、鹿島でやっていることをやれば自然といいアピールになると思います。自分はJリーグでやっていることに自信を持っています。

(戦術練習はそれほどやっていない?)そうですね。やってもいないですし、でも僕もハリルジャパンは初めてではないですし、ハリルさんのやりたいサッカーもある程度理解しています。鹿島とは違うので、そこは難しいところだとは思うんですけれど、しっかり切り替えて代表でという気持ちはあるので。さっき(大岩)剛さんに会って、チームは監督が変わってこの代表ウイークで短いと思いますけれど、剛さんからは「こっちは心配せんと、代表で集中してこい」と言われたので、その言葉を信じてというか、代表に集中して、ちょっと今は鹿島のことを置いて、しっかり代表でという気持ちがあるので、しっかりやっていけたらと思います。

(鹿島と違う部分があるという話だが、どこを確認したいというか、ポイントに置いている?)前からアグレッシブにいくサッカーなのか、ちょっと引いてブロックを作るサッカーなのかというのも相手によって違うと思いますし、まずはフォーメーションが鹿島とは違いますので、どこからアプローチをかけるスタートになるのかとか。試合に出る出ないにかかわらず、つかんでいかなければいけないと思います。

(吉田について)実際にプレーでは組んだことはないですね。試合ではもちろんないですし、練習でもあまり組んだことはないのかなと思いますので。でも僕自身、鹿島でもそうですけれど、鹿島でもいろいろなタイプのCBと組んで、自分なりにけっこう合わせたり、初めての人でもいい関係ができるという自信があるので、ただでさえ僕よりレベルの高い選手なので、麻也くんが僕に合わせたり、僕が合わせなければいけなかったり、いろいろなことがあると思うんですけれど、あまり不安ではないです。お互い理解し合えるところがあると思いますし、そういうのができれば自然にいい関係ができると思います。

遠藤航(浦和レッズ)

トレーニング中に笑顔をのぞかせる遠藤。「リオ世代が多く入り、お互いに良さは出しやすい」 【スポーツナビ】

「リオ世代が増えて良さは出しやすい」

 リオ世代が多く入りましたが、すごくいいことだと思っています。世界で戦えるプレーを見せていかなければいけないと思っています。(リオ世代が)増えたね、という会話はしています。A代表で一緒になり、お互いに良さは出しやすいと思います。

(ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は今一番いい選手を呼ぶと言っているが)常に見てもらっているという実感はありますし、毎試合自分の最大限のパフォーマンスを出さないと代表に入れないと考えています。自分のクラブで安定したパフォーマンスを見せなければいけないと言う感覚が自分の中でありますし、それがそのままこの代表につながっているという実感があります。

(監督にはボランチでのプレーが求められているが)チーム状況的にクラブでもボランチで出ろと言われても、なかなか出られない現状があるのは仕方ないと思います。球際とか、自分の特徴として常に自分の良さは出せていると思いますし、そこを見て呼んでもらったと思います。ハリル監督はボランチで使いたいという思いがあって今回も呼んでもらったと思うので、浦和でMFとしてやっている球際だったりの良さをシンプルに出すだけかなと思います。

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