ミッキークイーンに浜中は「絶対の信頼」 一昨年は2千万馬券ヴィクトリアM座談会
逆転の目も十分あり 打倒ミッキーはこの馬で
巻き返しを図りたいGI馬クイーンズリング(黒帽)(撮影:日刊ゲンダイ) 【(C)競馬専門紙「優馬」】
馬場「クイーンズリングは久々で重賞も2勝しているので鉄砲巧者と思われがちですが、叩き2走目では4戦2勝、2着2回と連を外しておらず、やっぱり一叩きしてこそのタイプなんですよ。そういう意味では、ぶっつけで8着に終わった昨年とは違うと見ていいですね。機動力があって距離の融通も利き、エンジンのかかりが遅いミッキーよりは間違いなくマイル適性も高いと思いますよ」
小島「僕は前走の大敗が海外遠征帰りの一戦だったという点でも不安を感じます。遠征の疲れはそう簡単に抜けるものではないですし、一度体調を崩すと牝馬の場合は復調に時間がかかるケースも多いですからね」
久光「クイーンズリングは、府中牝馬Sを勝っているとはいえ、オークスや昨年のこのレースでの負け方を見ると、高速上がりとなる今の時期の東京の馬場は合わない印象も受けますね」
那谷「クイーンズリングの前走に関しては、重馬場に脚を取られただけじゃなく、落鉄もあったんだ。2走前の香港にしても、本調子になく丈の長い芝も合わなかった、ということで、見限りは早計だよな。“昨年よりもワンランク上の成長を見せている。パワーとキレ味が増して完成形に近づいた”と吉村師が言えば、“凄く状態がいい。府中牝馬Sのようなレースができれば”と、ミルコも絶賛。ミッキーの相手としては外せないよ」
西田「私は、メンバー中で唯一、マイルでGI勝ちのあるレッツゴードンキを信頼します。スプリント戦で差す競馬を習得し、ここ4走は連続連対と安定感を身に付けました。桜花賞勝ち後のマイル戦では折り合いの不安があった馬ですが、今なら東京のマイルでも落ち着いて末脚を生かす競馬ができるはずです」
加茂「実際に、10着と敗れた昨年当時は自分のリズムで走れないレースが続いとったし、稽古でも掛かることなく落ち着いている今の精神状態なら、力を発揮できるはずや。前走から距離が延びることで、陣営からもまだ“折り合いが付けば”というコメントも出たけど、言うほど不安はないと思いますわ」
小桧山「俺は得意の東京に替わってルージュバックの巻き返しと見ているぞ。昨年秋の毎日王冠勝ちの内容は、翌週の府中牝馬Sよりはるかに上だし、2000m戦の前走を今までになく前で運んだことは今回に繋がると思うんだ。前日の雨で、昨年のような究極の時計勝負にはならないことも追い風だろうな」
武井「結果的に内を捌けなかったとはいえ、僕も好位を取りに行ったルージュバックの前走は、ここで生きてくると思いますね。昨年よりも前目の位置で運べるのなら、逆転があっていいですよ」
守屋「ルージュバックの前走は、直線で右に進路を取ると塞がれ、内ラチ沿いに行っても塞がれ、鞍上が何度も手綱を引っ張り立ち上がりかけ、とにかくまともな競馬になってませんでしたよね。昨年は5着でしたが、ミッキークイーンとはコンマ2秒差で大きく見劣ることはないはずです。また、その昨年はデビューからずっと手綱を取り続けていた戸崎圭騎手がストレイトガールに乗り、テン乗りでルメール騎手が乗った影響も少なからずあったと思います。乗り慣れた鞍上なら同馬の脚はわかっているはずですし、勝ったエプソムCや毎日王冠のような強烈な末脚を披露してくれる可能性も十分ありますね」
小野智「その乗り慣れた鞍上ですが、“一発狙ってます”とは言うものの“やっぱりミッキークイーンには一目置かねばならないですね”と、相手の強さもよくわかっている様子でしたが」