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アウェーで“おいしい敵”をいただこう!
食いしん坊ライター大島のスタグル6選

群馬の登利平はぜひ「松」で!

 スタジアムで食べるグルメ、スタジアムで飲むお酒は不思議とおいしい。間違いなく現場の興奮、開放感が最高なスパイスになっている。楽しい気持ちで食べたものをおいしく感じるのは人間の本能なのだろう。


 今回はJリーグのファン・サポーターの皆さまに「スタグル」の魅力をお伝えするべく、オフ・ザ・ピッチに絞ったコラムを書くことになった。私はライターとしてサッカーの分析力ならともかく、食い意地では誰にも負けない自負がある。J1とJ2のホームスタジアム40会場のすべてに足を運んだことがあり、おそらく30会場程度の「スタグル」をすでに味わった。そんな経験を踏まえた選りすぐりの6品を推薦したい。

上州御用 鳥めし竹弁当(700円)。日によっては早目に完売してしまうほどの人気商品
上州御用 鳥めし竹弁当(700円)。日によっては早目に完売してしまうほどの人気商品【写真提供:ザスパクサツ群馬】

 まずは定番中の定番。ザスパクサツ群馬のホーム・正田醤油スタジアム群馬で販売されている登利平の「上州御用鳥めし」を紹介したい。これをスタグルというと少し語弊があり、情緒ある包装紙に包まれた駅弁スタイルで供される。県内各地にいくつも売店がある上州のソウルフードでもある。


 群馬は現在J2の最下位と苦戦しているが(第10節終了時点)、実は小クラブほどグルメに力をいれるという「反比例の法則」もスタグル界隈では語られている。群馬はもちろん栃木SC、水戸ホーリーホックといった北関東勢はJ2、J3のスモールクラブだが、グルメのレベルはJ1よりむしろ高い。


 ビジュアル的にはまさに「鳥めし」で、薄くスライスされた鶏の照り焼きが、ご飯の上に乗っている定番の構成だ。ただ、それぞれの個と調和がこれを逸品足らしめている。鶏肉とごはん、タレの三重奏はレアル・マドリーのベンゼマ、ベイル、クリスティアーノ・ロナウドと同レベルの破壊力だ。

上州御用 鳥めし松弁当(800円)。ムネ肉とモモ肉の2種類が楽しめる一品
上州御用 鳥めし松弁当(800円)。ムネ肉とモモ肉の2種類が楽しめる一品【写真提供:ザスパクサツ群馬】

 アドバイスを付け加えると「鳥めし竹弁当」と「鳥めし松弁当」の2種類から選べるのだが、この100円の価格差はバカにならない。せっかく前橋まで足を運ばれたからには「松」を堪能してセレブな気分を味わっていただきたい。

ラーメンのレシピから生まれた唯一無二のカレー

YASSの角煮カレー(800円)。ルーは小麦粉を一切使わず野菜だけでとろみを出している
YASSの角煮カレー(800円)。ルーは小麦粉を一切使わず野菜だけでとろみを出している【写真提供:FC町田ゼルビア】

 FC町田ゼルビア(町田市立陸上競技場)の「YASSの角煮カレー」も、J2サポーターのみならず日本のサッカーファンにおなじみの存在。濃厚スープと新鮮な粗挽きスパイスを組み合わせて作られたルーは唯一無二の味わいだ。カレー、角煮、そして米の三重奏はバルセロナのメッシ、スアレス、ネイマールにも引けを取らない。


 味の秘密はラーメンのレシピを研究して作り出されたという豚骨、牛骨、鶏ガラ、野菜から丁寧に取ったスープ。ふわっとした口当たりのルーは小麦粉を一切使わず、野菜だけでとろみを出しているのだという。角煮も含めて「こってりしている」という先入観を持たれがちだが、YASSの角煮カレーは口当たりがさっぱりしてフルーティーだ。そんな不思議なカレーも、ぜひご堪能いただきたい。

大たこ入りたこ焼(650円)。本場道頓堀の味、くくるのたこ焼はふわっとろっ生地に自慢のぷりぷり大たこ入り!
大たこ入りたこ焼(650円)。本場道頓堀の味、くくるのたこ焼はふわっとろっ生地に自慢のぷりぷり大たこ入り!【(C)GAMBA OSAKA】

 食いだおれのグルメどころといったらやはり大阪。ガンバ大阪は旧万博記念競技場の時代から、グルメのレベルが高かった。市立吹田サッカースタジアムの中で、外れのないおすすめと言ったら「くくるのたこ焼き」だろう。フワッとしたファーストインパクトと、トロッとしたセカンドインパクト。そしてしばらくして訪れるプリッとしたタコのサードインパクトは絶品。その触感は遠藤保仁、今野泰幸、そして井手口陽介のような見事なハーモニーを見せてくれるはずだ。

かしわうどん(400円)。細かく刻んで甘辛く煮こまれた鶏肉が麺とツユの三重奏を奏でる
かしわうどん(400円)。細かく刻んで甘辛く煮こまれた鶏肉が麺とツユの三重奏を奏でる【写真提供:サガン鳥栖】

 九州もいろいろとおいしいモノのある土地だが、自分が今までいただいたスタグルの中ではサガン鳥栖(ベストアメニティスタジアム)の「かしわうどん」がベストだった。ラーメン、讃岐うどんと“麺はコシ”派だった自分が転向を遂げたのは、サッカーの取材で北部九州に通うようになってから。


 優しい食感のうどんと、細かく刻んで甘辛く煮こまれた鶏肉、そしてツユがこれも魅惑の三重奏を奏でる。かしわうどんはスタジアムへ乗り込む前に、鳥栖駅のホームでいただくこともできる。私ほどの“かしわサポーター”になると、V・ファーレン長崎を取材した帰りに、わざわざ途中下車して食べていくことすらある。

大島和人
大島和人

1976年に神奈川県で出生し、育ちは埼玉。現在は東京都町田市に在住する。早稲田大在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れ、世界中のスポーツと接する機会を得た。卒業後は損害保険会社、調査会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。バスケットボールやサッカー、野球、ラグビー、バレーなどの現場にも小まめに足を運び、試合観戦数は毎年300試合を超える。日本を実はサッカーだけでなくバスケ強国であるスペイン、バレー王国・ブラジルのような球技大国にすることが一生の夢で、“球技ライター”を自称している。

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