スーパーGT第2戦の魅力を紹介 首都圏からなら日帰り観戦も可能
第1戦を制したKeeper TOM'S LC500(手前)。複数クラスの混走で迫力あるバトルが繰り広げられる 【写真:吉田成信】
最近では、元F1ドライバーのヘイキ・コバライネンをはじめ、海外の有力ドライバーも続々参戦しているほか、メルセデスベンツやアウディ、BMWなど海外の自動車メーカーも、このレースに力を入れ始めており、日本のみならず海外からの注目度も増している。
今回は、直前に迫った第2戦の見どころと、すでにご存知の方にとっては“今更”の内容になるかもしれないが、まだまだ、スーパーGTを詳しく知らない方を対象に、その魅力について紹介していく。
2クラスの混走が勝敗の鍵になることも
ドイツツーリングカー選手権と同じ車両規定が採用され、レクサス(トヨタ)、日産、ホンダが参戦するGT500クラスと、欧州メーカーの車両やトヨタ・プリウス、スバルBRZなど、多種多彩なマシンが参戦しているGT300クラスで争われる。
パフォーマンス面では、GT500の方が上で、サーキットにもよるが1周あたり約10秒のほどの差が出るような性能差となっている。
複数クラスでの混走は、ル・マン24時間レースなど世界耐久選手権でもおなじみとなっているが、スーパーGTの場合は両クラスの性能が大きくなく、GT500クラスがGT300クラスを追い抜くのも、そう簡単にはいかない。もちろん、各クラスごとに接近戦の順位争いをしている最中には、バトルをしながら他クラスを抜いたり抜かせたりしなければならない。
その中で、接触などのアクシデントが起きる場合もあれば、混走をうまく利用してライバルの前に出るなど、ドライバーの腕と判断力も非常に重要になるレースなのだ。
今回の舞台となる富士スピードウェイは、コース幅が広く追い抜きやすいサーキットではあるが、その分チャンスも増えるため、混走での駆け引きで順位が簡単に入れ替わってしまう。500キロ(約3時間)のレースだが、最初から最後まで目が離せないバトルが楽しめるだろう。
2人一組で参戦、途中にはドライバー交替が必須
チームによって戦略は異なるのだが、途中にドライバー交替の義務付けはもちろん、両ドライバーともにレース全体の3分の1以上は走破しなければいけないと決められているほか、2ラウンドのノックアウト方式で争われる予選でも、各ラウンドを1人ずつ担当しなければならないというルールになっている。それぞれのドライバーの頑張りで、勝利を目指さなければいけないのだ。
今回の第2戦富士は通常よりもレース距離が長い500キロで争われるため、途中2回のピットストップがある。昨年もピットストップのタイミングが勝敗を分けるきっかけになっただけに、今回も各チームがどういう戦略を取るか目が離せない。