スーパーGT第2戦の魅力を紹介 首都圏からなら日帰り観戦も可能

吉田知弘

第2戦から適用が始まるウエイトハンデ

マシンを近くで見られるピットウォークも人気 【写真:吉田成信】

 また、スーパーGTの魅力の一つに、前戦までの成績に応じて与えられる「ウエイトハンデ」という制度がある。第2戦から第6戦までは1ポイントにつき2キロの重りを積むことになるため、シーズン序盤で好成績を出しすぎると、逆にハンデが大きくなって後半戦が苦しくなってしまう。それらも踏まえて、最終的にチャンピオンを獲得するために、どう戦っていくかという戦略面も各チーム、ドライバーには求められるのが、スーパーGTの難しいところだ。

 例えば、GT500クラスでは先月の開幕戦でレクサス勢がトップ6を独占したが、優勝したKeeper TOM’S LC500(平川亮/ニック・キャシディ)は20ポイントを獲得したため、第2戦では40キロのハンデを背負う。

 GT300クラスもメルセデスAMG GT3陣営が強さをみせ、グッドスマイル初音ミクAMG(谷口信輝/片岡龍也)が優勝したが、同じように彼らも20ポイントを手にした分、40キロのウエイト加算。このチャンスに乗じてライバルが第2戦を制するのか。それとも、ハンデに負けず谷口組が連勝するのか。こういった部分でも、見どころが多いのが第2戦富士なのだ。

来場者向けイベントも豊富

 スーパーGTでは、サーキットに来場したファンにもレース以外で楽しんでもらえるようにさまざまなイベントが用意されている。実際にドライバーに会えたり、メンテナンス中のマシンを近くで見られるピットウォークや、中学生以下の子どもと保護者は無料で参加できるキッズピットウォークは、同レースでの人気イベント。

 さらに今年から決勝日朝のフリー走行をなくし、ドライバートークショーなどファンイベントの時間を重視。決勝前には全チームのドライバー紹介も行うなど、ただレースを観るだけではなく、1日中楽しめるイベントが盛りだくさんとなっている。

 注目のスーパーGT第2戦は5月3日に公式予選、4日に決勝レースが開催。首都圏からも近い富士スピードウェイでのレースで、都内からなら日帰り観戦も十分に可能だ。

 ゴールデンウィーク期間中ということもあり、周辺の道路は混雑するが、ぜひこの機会に国内最高峰のレースを観戦しては、いかがだろうか。

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著者プロフィール

1984年生まれ。幼少の頃から父の影響でF1に興味を持ち、モータースポーツの魅力を1人でも多くの人に伝えるべく、大学卒業後から本格的に取材・執筆を開始。現在では国内のSUPER GT、スーパーフォーミュラを中心に年間20戦以上を現地で取材し、主にWebメディアにニュース記事やインタビュー記事、コラム等を掲載。日本モータースポーツ記者会会員

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