【ノア】丸藤&谷口組がGHCタッグ初戴冠 小峠が北宮に逆転V コーディは潮崎に完敗

高木裕美

丸藤&谷口組が杉浦&拳王組を撃破し、GHCタッグ戴冠 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 14日のプロレスリング・ノア「GTLへのカウントダウン」東京・後楽園ホール大会では、824人を動員した。

 メインイベントのGHCタッグ選手権試合では、丸藤正道&マイバッハ谷口組が杉浦貴&拳王組を破り王座初戴冠。4.22新潟市体育館で開幕する「グローバル・タッグリーグ戦2017」でも優勝を誓った。

谷口、遂に化ける! 丸藤はGTL優勝もアピール

谷口が遂に爆発。拳王をし止めた 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 丸藤に「でくのぼう」と喝を入れられ、杉浦からは「負けたら引退しろ」とまで言われた谷口が、背水の陣でついに化けた。

 丸藤からは「オレも武器にしろ」と指令を受けていた谷口は、10分過ぎ、ダウンした拳王の上に杉浦を投げつけると、さらには丸藤までもボディースラム。あまりの衝撃に、丸藤がたまらず場外でダウンするほど。それでも丸藤は杉浦に対し、スワンダイブ式の飛びつき式不知火を決めるひらめきを見せると、杉浦も滞空式の雪崩式ブレーンバスターで対抗する。

 20分過ぎ、王者組が同時にアンクルホールドを仕掛けるも、谷口が自力でロープブレーク。さらに丸藤は谷口を踏み台にしてコーナーの拳王を撃ち落すと、合体式不知火も炸裂。カットに入った杉浦に対し、拳王はつかまえられている丸藤ごとまとめてマットに叩きつけて粉砕。孤立した拳王をマイバッハボムツヴァイで仕留めた。

「オレたちにとってこのベルトがゴールじゃない。ひとつでもしょっぱい試合をしたら、オレたちの存在意義はない」と、浮かれることなく危機感を高めた丸藤は、「オレたちの新たなる化学反応を楽しんでくれ」と、GTLでもチャンピオンチームとして快進撃を続け、優勝するとアピールした。

ヘビー転向の小峠がマサ北宮に逆転勝利

ヘビー転向をした小峠が、マサ北宮に逆転勝利 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 セミファイナルではマサ北宮と小峠篤司が一騎打ち。パワー、体格で上回る北宮が試合のペースを握るも、小峠が逆転勝利を収めた。

 小峠は機動力を生かし、北宮をかく乱。10分過ぎには雪崩式フランケンシュタイナーからのフロッグスプラッシュを決めるも、蹴り足をキャッチした北宮がドラゴンスクリューから監獄固めで捕獲する。だが、小峠はこの窮地を脱すると、北宮のラリアット、スピアーを食らいながらも、サイトースープレックスを体を浴びせて切り返し、そのまま押さえ込んで3カウントを奪い取った。

 大方の勝敗予想を見事覆してみせた小峠は「今一番勢いのあるマサ北宮を倒した。GTLでもオレがキーマンになって引っ張る」と、ヘビー級転向した結果を出すと意気込んだ。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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