【新日本プロレス】柴田がIWGP前哨戦でオカダと激しい挑発&舌戦「男の根性見せてやるよ。オカダも根性見せてみろ」

高木裕美

4.9両国でIWGPへビー級王座をかけて戦うオカダと柴田は試合後も激しい舌戦を展開 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 26日の新日本プロレス「SAKURA GENESIS 2017」東京・後楽園ホール大会では、超満員札止めとなる1743人を動員。決戦が迫った4.9東京・両国国技館大会へ向けて様々な駆け引きが繰り広げられた。
 メインイベントでは、両国でIWGPへビー級王座をかけて戦うオカダ・カズチカと柴田勝頼が、それぞれYOSHI−HASHI、永田裕志と組んで前哨タッグ激突。試合後はオカダが柴田の挑発に呼応する形で、激しい舌戦を展開した。

NJC優勝でついにオカダへの挑戦権を手に

【写真:SHUHEI YOKOTA】

 04年7月の藤田和之戦以来、13年ぶりの王座挑戦となる柴田。3年前にオカダに突きつけられたタイトル挑戦の条件である「NEW JAPAN CUP優勝」を果たし、今もっとも勢いに乗る男に、観客も期待を込めた大声援を送る。

柴田ばりにリング上に座り込んで挑発

【写真:SHUHEI YOKOTA】

 オカダは鉄柱を使った右腕攻め、花道の奥へ連れ出しての壁攻撃など、荒々しいファイトを見せると、柴田ばりにリング上に座り込んで挑発。柴田も顔面蹴り、低空ドロップキック、フロントネックチャンスリー、コブラツイストとたたみかけると、15分過ぎには、レインメーカーをかわしてスリーパーで組み付く場面も。
 最後はリングインしようとしたオカダを場外へ蹴り落とし、返す刀でYOSHI−HASHIをPKで粉砕。先ほどのお返しとばかりに、リング上にどっかりと座り込んで勝ち名乗りを上げた。

【写真:SHUHEI YOKOTA】

オカダ「根性で獲れるほどベルトは安くねぇんだよ」

柴田の挑発に「根性だけで獲れるほど、このベルトは安くねぇんだよ」と痛烈批判 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 試合後、ロープをはさんでにらみ合った両者。柴田の「オカダ、そろそろ、おまえの声が聞きたいよ」という呼びかけに、一度は退場したオカダも花道へ戻り、「根性があるだけで獲れるほど、このベルト、安くねぇんだよ、この野郎」と、柴田の代名詞である根性を痛烈批判した。
 だが、柴田は怒るどころか「お返事ありがとう。うれしいよ。ずっと無視されてたからさ」と、ニヤリと笑みを浮かべると、「まず第一に大事なのは根性だよ。両国、男の根性見せてやるよ。だからオカダも根性見せてみろ」と、あえて根性論を打ち出した上で、両国では精神面での勝負を要求した。

柴田「何より大切なのは根性だよ」

オカダの批判も「お返事ありがとう。うれしいよ。ずっと無視されてたからさ」とニヤリ 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 3.20長岡でのNJC決勝戦では、柴田がリング上からIWGP王座挑戦を表明するも、オカダは姿を見せず。その後も沈黙を貫いていたオカダがついにマイクを持ったことに、「プロレスは生もの。あいつがしゃべったのは面白い」と、手応えを感じた柴田は、「この楽しみや充実感は今まで味わったことのないもの」と、両国決戦まではやる気持ちを抑えきれず。「何より大切なのは根性だよ。根性がなかったらプロレスラーは生きていけません」と、改めて根性でベルトを自分の手元に引き寄せると宣言した。

【写真:SHUHEI YOKOTA】

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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