世界一豪華な競馬開催、ドバイWCナイト 合田直弘氏が馬券対象の3競走を展望

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前年覇者ポストポンドを今年も信頼

 続いて、現地時刻20時5分、日本時刻25時5分に発走する、芝2410mのG1ドバイシーマクラシック。

 7頭という手頃な頭数になったゆえ、各馬の能力が存分に発揮される競馬となりそうだが、ここもドバイターフ同様、能力上位馬の中に、ここがシーズンの始動戦となる馬がいて、これから秋まで長いシーズンが待ち受けている中、どこまできっちりと仕上がって出てくるかが、大きなポイントとなる。

ドバイシーマクラシック連覇を狙うポストポンドを信頼(撮影:高橋正和) 【netkeiba.com】

 中でも、昨季もG1キングジョージ、G1BCターフと、英米の基幹G1で勝利しているハイランドリール(牡5、父ガリレオ)は、例年春先は調子が上がらないタイプだ。3歳時は、初戦となったG1仏二千ギニーで1番人気を裏切り6着に敗退。昨年も始動戦のここが4着で、続くG1香港クイーンエリザベス2世Cが8着と、春が夏に変わる季節にならないと調子が上がって来ない馬なのである。

 それだけに、馬券の軸としては、昨年同様に前哨戦のG2ドバイシティオヴゴールドを叩いたポストポンド(牡6、父ドゥバウィ)を信頼したくなるわけだ。前走の負けは、直線で進路が狭くなったことが敗因で、むしろ、あれだけ分厚く敷かれたゴドルフィン包囲網をよくぞかいくぐって2着に来たものだと感心する内容だった。

 能力的に見て、ポストポンドを撃破する可能性があるのが、管理するJ・ゴスデン師が今季非常に大きな期待を寄せているジャックホブス(牡5、父ホーリング)である。伯楽が、G1愛ダービーを獲った3歳時から、「古馬になったらもっと良くなる」と繰り返していただけに、配当次第ではこの馬の単勝も勝っておきたい気がする。牝馬の好走例も少なくないレースだけに、セブンスヘヴン(牝4、父ガリレオ)もノーマークにはしたくない。

ステイゴールドのようにサウンズオブアースがドバイで覚醒するか 【netkeiba.com】

 かつて、日本では「シルヴァーコレクター」と揶揄されたステイゴールドが、世界チャンピオンのファンタスティックライトを撃破したのが、01年のこのレースだった。G1・2着が3度もあるのに重賞未勝利のサウンズオブアース(牡6、父ネオユニヴァース)が、独特の雰囲気に包まれるアラビアンナイトで覚醒する場面を期待したい。

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