世界一豪華な競馬開催、ドバイWCナイト 合田直弘氏が馬券対象の3競走を展望

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世界一豪華な競馬開催「ドバイワールドCナイト」(撮影:高橋正和) 【netkeiba.com】

 総賞金3000万ドル、日本円にして約34億5千万という世界一豪華な競馬開催「ドバイワールドCナイト」の施行が、今週土曜日に迫っている。昨年秋から解禁になった海外レースを対象とした馬券発売が、プログラムの後半3競走で実施されるので、その展望をお届けしたいと思う。

「あの」ザルカヴァの仔が本格化

 まずは現地時刻19時30分、日本時刻24時30分に発走する、芝1800mのG1ドバイターフから。

 この後のシーマクラシックも同様なのだが、強敵となる欧州勢に「休み明け」という不確定要素があることが、馬券を難しくしている。というのも、このレースの過去10年の勝ち馬で前走との間隔が一番長かったのは、暮れの香港マイル以来だった12年のシティスケイプで、前年の秋以来という勝ち馬は1頭もいないのである。

名牝ザルカヴァの4番仔、ザラックがドバイターフの中心だ 【(c)Racingfotos.com】

 そうなると食指が動くのは、早めにドバイ入りして2月16日にメイダンで行われたG3ドバイミレニアムS(芝2000m)に出走し、きっちりと勝ちあがったザラック(牡4、父ドゥバウィ)になろうか。「あの」ザルカヴァの4番仔にして初の勝ち馬となった上に、G1仏ダービーでこれも「あの」アルマンゾルの2着になっている実力馬である。シーマクラシック、あるいはドバイワールドCも、次走の候補として俎上にあったようだが、主戦のC・スミヨンが「距離的にここが良い」と進言してドバイターフに向かうことになったと聞いている。鞍上の腕も込みで、軸馬はこれかと思う。

欧州関係者からはリブチェスターの評価が高い 【(c)Racingfotos.com】

 欧州関係者に話を聞くと、リブチェスター(牡4、父イフラージ)の今季に期待する声が非常に多い。今季は10F路線への転出も視野に入れているようで、そういう意味でもここは試金石となる一戦だ。

 昨年のG1アーリントンミリオン(芝10F)を含めてG1・2勝のモンディアリスト(牡7、父ガリレオ)、G1ベルモントダービー(芝10F)勝ち馬ドーヴィル(牡4、父ガリレオ)、G1インターナショナルS(芝10F88y)がポストポンドの3着、G1ウッドバインマイル(芝8F)がテッピンの3着と、チャンピオン級を相手に好走しているムタケイエフ(セン6、父シーザスターズ)と、敵の陣容は明らかに昨年よりも分厚い。

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