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本田真凜「去年の自分に圧勝できた」
世界Jr.連覇ならずも証明した実力
世界ジュニア女子シングルで、本田真凜(左)が銀、坂本花織が銅メダルを獲得した
世界ジュニア女子シングルで、本田真凜(左)が銀、坂本花織が銅メダルを獲得した【写真:アフロスポーツ】

 今季のジュニア世界一を決めるフィギュアスケートの世界ジュニア選手権が3月15日〜18日、台湾・台北アリーナで行われた。女子シングルでは、本田真凜(関西大中・高スケート部)が銀メダル、坂本花織(神戸FSC)が銅メダル、白岩優奈(関西大KFSC)が5位に入り、日本女子の強さをあらためて世界に示す結果となった。男子シングルでは友野一希(浪速中・高スケート部)が9位、初出場の島田高志郎(就実学園)が14位と健闘した。

本田は2位 高得点で実力を証明

フリーの演技終了後、感激の表情を見せた本田
フリーの演技終了後、感激の表情を見せた本田【写真:アフロスポーツ】

 前回大会優勝の本田、全日本ジュニア女王の坂本、2年連続出場の白岩。強い布陣となった日本勢と、昨季は優勝候補と目されながら直前のけがで棄権となったポリーナ・ツルスカヤ、今シーズンのジュニアグランプリ(JGP)ファイナル優勝のアリーナ・ザギトワらロシア勢の対決に関心が集まった女子シングル。上位3人がショートプログラム、フリースケーティングで完璧な演技をそろえ、自己ベストをたたき出すハイレベルな戦いが繰り広げられた。


 ディフェンディングチャンピオンの本田は、ショートから勝負強さを発揮した。最終滑走で登場すると、『スマイル』を伸び伸びと演じ、3つのジャンプをしっかりと決めて68.35点の自己ベストをマーク。2位につけた。「(翌日のフリーへ向けて)追いつくという気持ちだけしかないのが、ショート2位。自分が望んでいる順位で折り返せたのも良かった」とフリーへ向けて笑顔を見せた。


 そして首位のザギトワと2.23点差で迎えたフリー。最初のジャンプから一つひとつの技を決めるごとに会場の歓声が大きくなり、『ロミオとジュリエット』を演じる本田の滑りにも熱がこもる。ジャンプをすべて成功、スピン、ステップでも最高レベルをそろえ、最後は大歓声の中でガッツポーズ。フリー133.26点、総合201.61点という高得点が出るとキスアンドクライで涙が溢れた。結果は銀メダル。2年続けて大舞台でパーフェクトな演技を2つそろえ、実力を証明した。「目指していた順位ではなかったのでそれはすごく悔しいですけど、去年よりも成長した姿を見せられたと思う。去年の自分に点数的にも、精神的にも圧勝できた」と悔しさと喜びの入り混じった大会を振り返った。

坂本も表彰台 原動力は「もうジュニアは嫌だ」

 2年ぶり2度目の出場となった坂本は、前回の出場時よりも戦う気持ちを持って臨んだと言い、言葉通りに最後まで闘志を見せて銅メダルを獲得した。ショートではプログラム後半にダイナミックな「3回転フリップ+3回転トウループ」を決めるなど、クリーンな演技で67.78点。「大きな舞台で勢いが止まらず、しっかり自分なりの演技ができて自己ベストが出せたので良かったと思います」。


 3位で迎えたフリーは、最終滑走で登場。直前には本田、ザギトワの2人が見事な演技で200点台の首位争いを繰り広げ、会場も沸いていた。その中で坂本は堂々とした滑りを披露し、フリー127.76点、総合195.54点で銅メダルをつかんだ。「(コーチから)『表彰台に上らなかったらもう1回まだジュニアだよ』と言われていて、もうジュニアは嫌だ、試合数多い、と(笑)。だから“表彰台、表彰台”と思って」と、がんばりの原動力について話した。

昨年4月に骨折をした白岩だが、良い形でシーズンを締めくくることができた
昨年4月に骨折をした白岩だが、良い形でシーズンを締めくくることができた【写真:アフロスポーツ】

 白岩はけがと戦いながらのシーズンを大舞台で締めくくった。ショートでは落ち着いた滑りで自己ベストを更新する62.96点。昨年4月に左足を骨折し、ジャンプを跳び始めたのはシーズン開幕直前だった。「シーズン最初は全然思うような結果が出なかったので、正直、世界ジュニアへの出場は半分諦めていた。去年よりも良い内容のショートプログラムを滑ることができて良かった」という納得の出来で折り返した。フリーでは、後半の3回転ルッツでの転倒もあったが、フリー111.42点、総合174.38点で5位。「ショート、フリーを滑り切ることができて、悔いはないです。やり切ったという感じ」と語った。

ザギトワが歴代最高得点 14歳で初出場初優勝

ロシアの14歳、ザギトワが歴代最高得点で初出場初優勝
ロシアの14歳、ザギトワが歴代最高得点で初出場初優勝【写真:アフロスポーツ】

 女子シングルで優勝したのは、高難度のプログラムを滑り切った14歳のアリーナ・ザギトワ。ジュニア1年目でJGPファイナル優勝、強豪ぞろいのロシア選手権で世界女王のエフゲーニャ・メドベージェワに次ぐ2位に入った新星。ショート、フリーで、すべてのジャンプを技の基礎点が1.1倍になるプログラム後半に配置し、ほとんどのジャンプで片手や両手を挙げて跳ぶなど、技術力の高さが際立っていた。フリーでは、完璧な演技を披露した本田の直後で滑走。緊張する場面でも隙のない滑りで、フリー138.02点、総合208.60点というジュニア女子シングルの歴代最高得点をたたき出し、初出場初優勝を果たした。「真凜の後に滑るのはすごく大変だった。1つでもミスをしたら優勝はないと分かっていたのですごく緊張しましたが、最初のポーズをとったら不安はなくなりました。今回のタイトルは自分自身への勝利だと思うので、うれしいです」と喜びを語った。


 一方、昨季に続き優勝候補の一角と目されたツルスカヤは10位。シーズン中にけがとリハビリを繰り返し、アップダウンの大きなシーズンとなった。また4位には韓国のイム・ウンスが入った。イムは今季の韓国選手権を制した14歳。年齢規定に満たず、地元開催の平昌五輪には出場できないが、幅のある鋭いジャンプで将来性を感じさせた。

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