本田真凜「去年の自分に圧勝できた」 世界Jr.連覇ならずも証明した実力
友野「プレッシャーをかけてやってきた」
生き生きとした演技を見せた友野 【写真:アフロスポーツ】
昨季の世界ジュニア選手権へは、山本草太(愛知みずほ大瑞穂高)の欠場により急きょ出場が決まった友野。初出場で世界との距離を体感し、スケートに対する姿勢が変わったと言う。今シーズンは全日本ジュニア選手権を制して自力で出場を勝ち取り臨んだ。
ショートでは前半2つのジャンプを丁寧に決めたが、「跳ばなきゃという気持ちが強すぎた」とトリプルアクセルで転倒し、14位スタート。フリーでは、4回転サルコウ、2本のトリプルアクセルを堪えながらも着氷、『巴里のアメリカ人』を生き生きと演じ、最後は笑顔で演技を終えた。フリーは143.16点で7位、総合211.28点で9位まで巻き返した。成長のシーズンを振り返って「今年1年は自分にプレッシャーをかけてやってきた。もっとできたかもしれないんですけど、この1年でよくここまでこられたなというのはあります。本当にがんばった。自信もつきましたし、これからまたこのペースでがんばれたら」と良い表情を見せた。
初出場の島田「喝を入れられた」
初出場を果たした15歳の島田 【写真:アフロスポーツ】
今季はトリプルアクセルの習得を大きな目標に掲げ、練習ではプログラムの中でも成功させられるほどものにしていたと言う島田だったが、その練習から腰に痛みが出てしまい、今大会は大技を回避した構成でフリーに挑んだ。腰の痛みの影響からジャンプにはややミスが出たが、『ロミオとジュリエット』の楽曲に乗せてドラマティックなフリーを披露し、総合194.10点で14位。初めての世界ジュニア選手権を終えて、「240点出して表彰台に乗れない、すごい時代になってしまった。励みになったし、喝を入れられた」と世界のレベルを体感したようだった。
2人の順位合計が「23」となり、「28以内なら2枠」を満たし、来シーズンも男子出場枠「2」を確保した。