キプサングが語るマラソンを速く走る秘訣 夢の『2時間切り』へ「トライし続ける」
「体の声を聞く」ことが大事
はい、自分で作っています。自分のためでもあるし、自分の感触を大事にしたいので。
――東京マラソンのレース後には「ピーキングが経験に基づいてうまくできている」と話していましたが、レース前の調整も自分で組み立てているのでしょうか?
自分の経験を元に合わせています。自分の体の感覚に合わせ、次に何をすればいいのかを考えています。やはり体の声を聞くというのは非常に大事です。無茶をさせてしまうと、力が出てきませんので。
――「体の声を聞く」ために、リカバリーの時間を多く取っている?
そうですね。自分の走っている距離に合わせて、リカバリーの時間を持たないといけないです。
――それでも長距離を走る中でケガへのリスクはあると思いますが、特別な対処方法などはありますか?
マッサージをしっかりすることです。あとは良く食べて、眠る。それだけです。
――フィジカル面のリカバリーのほか、メンタル的なリカバリー方法はありますか?
ストレス解消には、好きなことをすることです。しっかり眠り、本を読んだり、映画を見たり、音楽を聴いたり。これは人それぞれだと思いますが、私の場合は映画を見たり、音楽を聴いたり、友達と話をしたり。あとはビリヤードを楽しむぐらいですね。
――ランニング以外のスポーツはビリヤードだけですか?
そうですね。リラックスするためにやっています。
――走ること自体を楽しめている?
はい、走ることを楽しんでいます。
次の東京マラソンでは2時間2分台を
来年の東京マラソンでは「2時間2分台」と口にしたキプサング 【赤坂直人/スポーツナビ】
次のレースをどの大会にするかはまだ決まっていませんが、マネジャーと相談して、次が決まった段階でトレーニングを始めたいと思っています。今の段階ではケニアに戻って休息を取り、それからトレーニングを再開する予定です。
――8月には世界選手権(イギリス・ロンドン)もありますが?
ケニア代表は4月末にチームの選定に入りますので、それまでは決まりません。ですので、出場はまだ分かりません。
――来年の東京マラソンにも参戦されることを期待しています。
ありがとうございます。来年は2時間2分台で走ります。
夢の「2時間切り」へ開発された『adizero Sub2』(PR)
キプサングが目指す「夢の2時間切り」を支える「adizero Sub2」 【スポーツナビ】
このシューズについてキプサングは「3年ぐらい開発に関わっています。今回初めて履かせてもらいました。私がシューズに求めるところは1つは履き心地です。さらに軽量であることや、グリップ性にも注力してもらいました」とこだわりを話す。
もともと小さな頃は裸足で走り回り、初めてシューズを履いたのは12歳の頃。「それはもちろんトレーニング用ではなく、普通の靴です。専門のランニングシューズを履いたのは、20歳ぐらいの時」と本格的に競技を始めてからシューズにもこだわりを持ち始めた。「すごく速く走れる気がしましたし、ケガの防止にもなったと思います」と当時を思い出す。
『adizero Sub2』は、BOOST史上最軽量のミッドソール素材を搭載して軽量化を実現。さらにスピードランナーに適したサポート、快適性、フィット感を実現する素材も使用している。そんな新たな武器を手にしたキプサングは「(2時間切りは)自分自身で不可能と感じるまで、トライし続けたい」と夢の実現に挑戦し続けることを誓っている。またキプサングが履く『adizero Sub2』は年内にも一般販売を予定している。