世界最強馬が参戦! 日本馬の勝算は? ドバイワールドカップデーを丸ごと展望

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世界が注目する一大イベント、今年もやって来た

今年も競馬の祭典「ドバイワールドカップデー」がやって来た(写真は昨年のドバイワールドカップの勝ち馬カリフォルニアクローム) 【Getty Images】

 今年も一大イベント「ドバイワールドカップデー」の季節がやって来た。2017年のドバイワールドカップデーは日本時間3月25日(土)。この日、地元UAEをはじめ、米国、欧州、そして日本から、各国を代表するトップホースが集結。芝、ダート、短距離から長距離まで、各カテゴリーの世界No.1の座を争う。

 ドバイワールドカップは1996年、ナド・アルシバ競馬場で行われるダート2000メートルで創設。世界最高賞金レースとして話題を呼び、第1回競走は当時の世界最強ダートホースにして米国の歴史的名馬シガーが勝利を収めたことでも、世界の競馬史に残るエポックとなった。

 その後も、シングスピール、シルバーチャーム、ドバイミレニアムと、毎年のように米国、欧州、UAEを代表する世界的名馬が優勝。このことがドバイワールドカップの価値とレースレベルを押し上げる一方で、ダート2000メートルのレースだけではなく、芝2410メートルのドバイシーマクラシック、芝1800メートルのドバイターフ(旧ドバイデューティフリー)、ダート1200メートルのドバイゴールデンシャヒーン、3歳馬によるダート1900メートルのUAEダービーなど、様々なカテゴリーの重賞レースが次々と新設された。現在は5つのG1レースと3つのG2レースが開催され(アラブ系除く)、賞金の高さ、レースの多様さ、世界各国から集まるトップホースたち、そのハイレベルメンバーの中で頂点に立つ栄誉……それら全てを含め、ドバイワールドカップデーは世界中のホースマンが目指す春のビッグイベントに成長した。

日本馬苦難の時代から感動の初勝利

 日本馬はそのドバイワールドカップに第1回から積極的に参戦している。ただ、当時の日本ダート最強馬たちは全く歯が立たず、2001年には芝で活躍していたトゥザヴィクトリーが2着に好走するも、その後も“世界”とのレベル差を痛感させられる敗戦が続いた。

2011年ヴィクトワールピサがドバイワールドカップを勝利! 日本中に感動をもたらした 【写真は共同】

  しかし、2011年3月26日。ヴィクトワールピサが優勝し、トランセンドが2着。日本馬が見事にワンツーフィニッシュを決め、日本競馬界を越えて日本中に感動と希望をもたらしたのだ。もちろん、このことは世界の競馬シーンでも大きな話題となり、ドバイワールドカップ史、そして世界の競馬史に刻まれる大きな出来事となった。あれから6年――日本馬に再びの栄光は訪れていないが、ヴィクトワールピサの偉業に続く日本馬の快走を今年こそ期待したい。

 一方、芝カテゴリーのレースでは日本馬の活躍が目立っている。ドバイシーマクラシックは01年ステイゴールド、06年ハーツクライ、14年ジェンティルドンナの3頭が勝利を挙げ、ドバイターフは前身のドバイデューティフリー時代を含め07年アドマイヤムーン、14年ジャスタウェイ、昨年のリアルスティールと、こちらも3頭が勝ち馬に名を連ねている。このことからも分かるように、日本の芝ホースの実力は紛れもなく世界トップレベル。今年も実力馬が参戦を予定しており、勝ち負けの期待は大きい。

 それでは次ページからは、ドバイワールドカップデーの中核をなすドバイワールドカップ、ドバイシーマクラシック、ドバイターフのG1・3競走のレース展望をお届けしたい。昨年からJRAでは海外レースの馬券を購入することができるようになり、今年はこのドバイワールドカップデーが馬券を買える海外競馬の第1弾となる。レースを楽しみ、かつ馬券を的中させるためにもここはしっかりと予習しておこう!

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