世界最強馬が参戦! 日本馬の勝算は? ドバイワールドカップデーを丸ごと展望

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提供:JRA

日本馬の連覇なるか、4歳牝馬ヴィブロスに期待

昨年のドバイターフはリアルスティールが快勝! 【Getty Images】

 ドバイターフは日本馬の連覇がかかるレースだ。改めて昨年の同レースを振り返ると、リアルスティールの強さばかりが目立った競馬だった。それまでもGIの2着が2回あり、共同通信杯ではドゥラメンテを破るなど高い素質を見せていた同馬だが、いまひとつ弾けきれない印象があった。しかし、世界の名手ライアン・ムーアを背に迎えて、ついに実力爆発。世界のホースマンをうならせる切れ味を披露し、待望のG1初制覇を世界の舞台で成し遂げた。

成長著しい4歳牝馬ヴィブロスにも一発の魅力十分だ(写真は昨年の秋華賞) 【スポーツナビ】

 今年、日本からは昨年の秋華賞馬ヴィブロスが出走を予定している。GIを一気に制した昨秋の勢いは目を見張るものがあり、古馬と初対戦となった前走の中山記念は5着だったものの、まだ4歳でキャリアは8戦だ。大きな伸びしろを秘めていると見ていい。しかも鞍上には世界的な名手に成長しつつある“雷神”ジョアン・モレイラを配して態勢は万全。過去3年で日本馬が2勝しているこのレースで、今年は牝馬ヴィブロスが躍動するか。

 一方、日本馬コンビのライバルの中で、ひときわ注目を集めそうな1頭がフランスの4歳馬ザラックだろう。母は7戦無敗で凱旋門賞を制した2008年の欧州年度代表馬ザルカヴァ、父はジャックルマロワ賞、アイリッシュ2000ギニーなど欧州でG1を3勝し種牡馬としても数々のG1馬を輩出しているドバウィという超良血馬。昨年のフランスダービーでは2着に好走し、今年2月の前哨戦ドバイミレニアムSで重賞初勝利を挙げた。いよいよ才能開花を思わせる勝利で、この勢いは日本勢にとっては大きな脅威となるだろう。

 実績なら地元期待のリブチェスターが上位だ。昨年のジャックルマロワ賞を制し、クイーンエリザベス2世Sで2着、サセックスS3着と、欧州の主要マイルG1で好走を続けている。ザラックには未知な部分がある分、リブチェスターを上と見る向きもできるが、デビューから8戦してマイルより長い距離を走った経験がない。1ハロンの延長をどう見るかが、同馬の取捨のポイントとなる。

2日続けて世界と日本のGI、贅沢な週末に

 ここまでドバイワールドカップデーの主要G1・3レースの展望を送ってきたが、これら以外にも、ゴドルフィンマイルにはフェブラリーS3着のカフジテイク、UAEダービーには4戦無敗のエピカリス、ヒヤシンスSでそのエピカリスの2着に逃げ粘ったアディラートら、日本馬が大挙スタンバイ。世界の強豪と日本のトップホースが様々なカテゴリーで競う、春競馬の祭典にふさわしい激闘が1日のうちでいくつも見られることだろう。ナイトレース、中東の競馬場が醸し出す独特の雰囲気、そして芝とダートレースの同時開催と、競馬の魅力、面白さがドバイワールドカップデーには詰まっている。

競馬の様々な魅力が詰まったドバイワールドカップデー、馬券を買って参加すれば楽しさは倍増だ 【Getty Images】

 そして、そんなドバイワールドカップデーをテレビ観戦するだけではやはり物足りない。馬券を買って参加するからこそ、より1段階上の競馬の楽しさと興奮を堪能できるというものだ。

 前述したように、JRAでは昨年から海外競馬の馬券購入が可能となり、2017年第1弾がこのドバイワールドカップデーとなる。日本馬が多数出走し、世界的に名前が知られている実力馬、日本でもなじみのあるトップホースたちが名を連ねているのだから、ここは日ごろ培った馬券の腕の見せ所。また、アロゲートのような希代の名馬の馬券を買えるレースなんてめったにないチャンス。競馬ファンならばこの機会を逃す手はないだろう。

 ちなみに、例年通りの発走時刻だと、ドバイターフのスタートが日本時間26日0時30分、メーンのドバイワールドカップが行われるのは日本時間26日1時45分。深夜帯ではあるものの、翌日が日曜日だから、ここはぜひとも最後までレースを見てほしい。土曜の深夜にドバイワールドカップデー、翌日の午後からは高松宮記念と、2日続けて世界と日本のG1レースを楽しむことができる贅沢な週末になること間違いなしだ。

 なお、発売方法はJRAのインターネット投票(対象会員は「即PAT」及び「A-PAT」)に限定され、「単勝」「複勝」「ワイド」「馬連」「馬単」「3連複」「3連単」の7式別を発売。独立プール方式での発売のため日本国内独自のオッズとなり、海外ブックメーカーとは異なるオッズになる。発売時間は3月25日の19時30分から、各競走の発走予定時刻の4分前まで。

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