中田翔らWBC組の仕上がりは!? 江尻慎太郎氏が国頭キャンプをチェック
WBCで戦力になる宮西のタフさ
まだブルペンではスライダーが抜ける場面もあったという宮西。ただ、あわてることなく臨機応援に対応できるのが宮西の強みだと江尻氏は指摘する 【写真は共同】
増井のブルペンはめちゃくちゃ良かったですよ。WBC公式球で投げていたんですけど、ボールの扱いづらさについてはまったく感じなかったです。ストレートが強烈で、インパクトがありました。本人からも「絶対クローザーを取り戻してセーブ王を取るんだ」という強い決意を感じました。
逆に宮西は抜けるスライダーが多少目立ちましたね。でも、面白かったのは、宮西が投球練習の途中でボールの特長に合わせて「握りを変えよう」って言って握りを変えていたんですよね。やはり宮西がWBCで戦力になると思うのは、どんな場面でも登板できる以外に、そういうタフさですよね。何かが起きても「これはやばい……」ってならないで、「ちょっと変えてみようか」という臨機応変さは頼りになります。本人もボールとの相性については「大丈夫ですよ」って言っていましたからね。
武田久、田中賢介は順調な調整
めちゃくちゃ良かったですよ。「いつ壊れるか分からない」とは言っていたんですけど、今はコンディションも良さそうです。もう一度、あの場所(クローザー)に戻りたいと言っていました。インタビューでも予想以上にいろいろ答えてくれて、現在の状態がいいというのはあると思います。
――ほかに目立った選手はいますか?
面白かったのは、ドラフト1位のルーキー堀(瑞輝)投手。5日が初ブルペンだったらしく、ど真ん中にしか投げさせていなかったんですけど、イキのいい、さすがドラフト1位というボールでした。
あとは(田中)賢介も良さそうでしたね。昨年は全試合出場を果たしましたけど、「ただ出場しただけで、田中賢介はこんなものじゃない」ということを感じさせられました。
――第1クールが終わって、これからはどんなところに注目していきたいですか?
仕上がりの早いWBC組に引っ張られて、それぞれの選手のペースがこれから上がっていくんだろうな、と思いました。状態の良さそうに見えている中田をはじめ、実戦でどこまでできるか楽しみですよね。
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