1位はグラスvs.スペシャルの大激闘! 競馬記者が語る『有馬記念の思い出』

競馬専門紙「優馬」

続々と挙がる名馬達とTM陣の懐かしエピソード

小桧山TM
1988年 オグリキャップ

今年と同じ12月25日に行われた有馬記念。オグリキャップが4歳(現表記で3歳)で制し、2着がタマモクロスの芦毛決着。当時は関西馬が美浦に滞在しており、新米の私は編集部だったが、その週は美浦へ行かせてもらい、先輩の影から談話を聞いていたものだ(今で言うぶら下がり)。ただ、ある先輩が『自分で聞いても良いんだよ。アタック、アタック』と背中を押してくれて、思い切って怖そうな小原先生に取材をお願いすると、案外に優しく、『君はどこ(新聞社)?』、『1馬です(当時)』、『知らんな、何?』、『はい、タマモクロスですが、調子の方は?』、『悪い訳ないがな。悪かったら使わん』、『は、はい、ありがとうございます』と緊張してしどろもどろ。ただ、周りに人がいない時を見計らって聞いたので『教えてやろか! ウチのも良いけどセトさん(瀬戸口先生)とこも良いで。多分あれが相手やろ。でも負けへんで』と耳打ちしてくれた。天にも舞い上がるほど嬉しくて、当時は枠連しかなかったが、16万の給料(手取り12万)から1点で5万円勝負。ドキドキ、ハラハラ。払戻しは350円と低かったが、競馬を商売にしていくんだ!と少しプロになった気分だった。また、中山に17〜18万の今では考えられない人数が入り、西船橋まで歩いても1時間以上かかったのを覚えている。今でも小原先生(引退)とは仲良くさせてもらっているが、その時の事を聞くと、『知らんがな。覚えてへん。でも良かったやないか。(タマモ)クロスは走ったからなぁ』だった。

坂倉TM
1992年 メジロパーマー

当時はまだ一競馬ファンだった自分ですが、レース後、電車の中でいかにも競馬帰りのオニーチャンとおぼしき人が前に座り、競馬新聞を読みながら突然泣き出してしまいました。大本命トウカイテイオーが凡走し、レースは15番人気の超人気薄メジロパーマーが逃げ切る大波乱。いったいいくら突っ込んで負けたのかは知りませんが、けっこう衝撃でした。

持木TM
1987年 メジロデュレン

メジロデュレンとユーワジェームスの4-4で決まりユメ馬券になった有馬記念。当時の先輩が見事に的中して素晴らしい晩酌をいただけた事は今でも忘れられません。

吉田TM
1991年 ダイユウサク

まだ競馬をやり始めて間もない頃だったと思いますが、このレースの単勝が13,790円で、それ以降2番目に高額だったのが2007年の5,230円。3番目が1992年の4,940円だったことからも、いかに超の付く大穴だったかが分かります。当然、馬券は当たっていませんが、このレースを含め、あの頃は来もしない100倍以上のオッズの馬券をよく買っていたなぁ〜と思い出しました。

馬場TM
2008年 ダイワスカーレット

初めて生で観た有馬記念。完成で実況が聞こえず、人の多さでビジョンもコースも途切れ途切れしか観れなかった為、いつスタートしたかも、どこを走っているかも分からないという、自分の中で少し衝撃的な体験でした。

デスク
1984年 シンボリルドルフ

この年はグレード制導入や大幅な番組改編など、中央競馬のエポックメイキングとなった年。そんな年にふさわしく、前年の三冠馬ミスターシービーと、この年の三冠馬シンボリルドルフによる夢の対決が話題となった。初対決となった直前のジャパンCではルドルフが先着したとはいえ、カツラギエースに逃げ切りを許しただけに、そのカツラギを加えた最強馬決定戦の様相を呈していたが、今度こそシービーの豪脚が爆発するとの期待もむなしく、ルドルフの影すら踏めず、逃げたカツラギさえ捕らえられずの3着。世代交代の厳しさを噛みしめたとともに、むなしく外れ馬券を握り締めた若き日の思い出が蘇る。

木谷(編集)
2000年 テイエムオペラオー

オペラオーが年間無敗の王者になり、伝説になったレース。全馬を敵にまわしたような状況で、厳しいレースを余儀なくされたが、何かに導かれたかのように馬群の間を割ってくるシーンが忘れられない。僕はまだ小学生で競馬に関する知識もあまりなかったのですが、「この馬は強い!」と心に刻まれた忘れられないレースです。

小粥TM(競友)
1970年 スピードシンボリ
1977年 テンポイント

前年ハナ差2着の雪辱を期す4歳馬アカネテンリュウ。菊花賞を制した勢いに乗る3歳馬ダテテンリュウ。若い力に飲み込まれそうな状況ながら、渋太く叩き合いを制し、連覇を果たした古豪スピードシンボリの勝負強さに脱帽。業界に入る前年のテレビ観戦だが、ゴール前の迫力は強く印象に残る。
1977年は前年の菊花賞上位3頭による虚々実々の駆け引き。僅か8頭立てで馬券的な妙味は全くないレースだったが、余計なものを排除した強い馬同士の争いは中身の濃い一戦。個人的には前年有馬の雪辱を果たしたテンポイントの優勝に拍手。

前田TM(競友)
1995年 マヤノトップガン

マヤノトップガンというより、坂本J騎乗の2着タイキブリザード。

福田TM
1983年 リードホーユー

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著者プロフィール

競馬専門紙「優馬」のスペシャル競馬サイト。トレセンや競馬場という現場で記者やトラックマン達が仕入れてきた生情報を元に、予想記事やコラム記事を掲載しています。さらに、競馬ファンのニーズに対しダイレクトに応えていくようなコンテンツも展開。

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