羽生、NHK杯連覇でファイナル進出 久々の300点超えに「ホッとした」

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「悔しさ4割」「ホッとした4割」「楽しかった2割」

今回の出来を「悔しさ4割」「ホッとした4割」「楽しかった2割」と振り返る 【坂本清】

――ループで修正した点は?

 練習で決まっていたこともあって、気持ちよく本番に向かえました。ショートは難しいステップからのジャンプだったんですけど、フリーは比較的自分にとってはイージーな入り方だったので、安心して入れたのはよかったと思います。

――ループでかなり力を使ったように見えたが?

 ループが斜めになってしまっていたんですけど、自信を持って今回はできたと思うのでよかったと思います。

――全体の流れはまだできるのでは?

 まだまだできると思いますし、最初からループのために飛ばしていったので、ちょっとずつスケートを滑るようになってはいるのかなと思います。

――お客さんにアピールできるようになったのは?

 練習はしてきました。お客さんがいない中でやるのは空気感が違うので難しいんですけど、僕にとっては挑戦でした。

――スケートカナダでは「悔しさ9割」「達成感1割」と言っていたが、今回は?

「悔しさ4割」「ホッとした4割」「楽しかった2割」です。

コーチとのコミュニケーションの垣根がなくなってきた

ブライアン・オーサーコーチとはスケートカナダのあと意見をぶつけあい「垣根のないものになった」と信頼関係を深めた 【坂本清】

――ブライアン・オーサーコーチが「数週間前にターニングポイントがあって、お互いの考え方が深まった」と言っていたが?

 スケートカナダが終わったあとすぐに話し合いの場を設けて、トレイシー(・ウィルソン)コーチもいましたし、そういう中で自分のスケートに対する考え方や、今回のプログラムの考え方や、ジャンプは自分にとってどういうものなのかを話し合いました。結果、練習の質も良くなったし、コミュニケーションの壁がだいぶ垣根のないものになってきたと思います。

――本音をけっこうぶつけた?

 ブライアンもなかなか本音を言わないタイプなので、もやもやしていた部分もあったと思います。ただ、スケートカナダに関してはループの練習をたくさんしていたこともあって。そういったところも含めて、自分にとってループは演技の一部だから、それをしっかりやりたいという話をしました。練習の内容としてよくなったと思います。

――練習内容はどう変わった?

 内容というよりも、コーチとの息というか、そういうものが垣根のないものになりました。

――今季のピークはどこに持っていく?

 僕自身はピークがファイナルでもいいかなと思っています。ブライアンとも話していますけど、ピークどうこうよりもアベレージですね。自分の調子がどんなに下がっているときでも、どんなに緊張していても、どんな試合でも勝ちたいし、良い演技をしたいし、皆さんとコネクトしたいし、楽しいと思いたいので、そこをしっかり目指して練習をしていきたいと思います。

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