【新日本プロレス】注目の内藤のパートナー「X」はルーシュ 本家ロス・インゴベルナブレスと電撃合体

高木裕美

未発表だった内藤のパートナー「X」は本家ロス・インゴベルナブレスのルーシュ(左) 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 新日本プロレス「WORLD TAG LEAGUE 2016」開幕戦となる18日の東京・後楽園ホール大会では、公式戦4試合などが行われ、超満員札止めとなる1784人を動員した。
 メインイベントでは、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)の内藤哲也が、メキシコCMLLの本家ロス・インゴベルナブレスのルーシュと合体。棚橋弘至&ジュース・ロビンソン組に快勝し、1.4東京ドーム大会でのIWGPインターコンチネンタル王座戦を前に、圧倒的な勢いの差を見せ付けた。

本家ルーシュの登場に場内は大きなどよめき

【写真:SHUHEI YOKOTA】

 まさに内藤劇場だった。当日まで未発表だった内藤のパートナー「X」に注目が集まる中、リングサイドでは一部報道でその正体と予想されたサッカー選手の岩本輝雄さんも観戦。まずは内藤が白いスーツ姿で登場すると、さらに黒いスーツ姿のBUSHI、EVIL、SANADAも順にリングイン。内藤は岩本さんに対し「入って来い」というアクションも見せるが、岩本氏が笑顔のまま客席に座っている。
 そしてついに、筋肉ムキムキの謎の仮面男が登場。マスクを取ると、なんと、その正体はメキシコCMLLの本家「ロス・インゴベルナブレス」のルーシュ。12年の「G1クライマックス」に参戦するなど、日本でもおなじみのルーシュの登場に、場内からは大きなどよめきが起こる。

【写真:SHUHEI YOKOTA】

 この期待を裏切らないサプライズで観客を味方につけた内藤は、棚橋組の猛攻にもまったく焦りを見せず。ダブルのコブラツイスト、合体ドロップキック、合体バックドロップといった息の合った攻撃をしのぐと、15分過ぎ、内藤がロビンソンをプルマブランカで捕獲。カットに入った棚橋をルーシュがルーシュドライバーで脳天からマットに突き刺しKOする間に、内藤がグロリアからのデスティーノでロビンソンに完勝した。

棚橋のエースとしてのプライドはズタズタ

【写真:SHUHEI YOKOTA】

 大歓声を集めた内藤は、「東京ドーム大会は1カ月以上も先。今はWORLD TAG LEAGUEをお互い楽しもうぜ。トランキーロ、あっせんなよ」と棚橋を見下ろし、その顔面を踏みつけながらポーズを決めると、観客と共に恒例の「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン!」の大合唱。一方、身も心もエースとしてのプライドもズタズタにされた棚橋は、客席の視線がリング上に集中する中、セコンドの肩を借りて引き揚げていった。

【写真:SHUHEI YOKOTA】

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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