ハリル「FWに良い候補がみつかった」 国際親善試合 オマーン戦後会見
大迫はチームに多くをもたらしてくれる
私は現段階でより良い、強いチームを作ろうとしているだけだ。もちろん各自のパフォーマンスを見ていかなければいけないが、現段階で選手にはもっと良いパフォーマンスになってほしい。大事な選手を欠いてしまえば、そのあと交代させるのかというのが大事だ。ただキーとなる選手でも、交代で出る選手のパフォーマンスの方が高ければ私は問題なくその選手を使う。それに関してはまったく問題を抱えていない。
交代するときは経験やメンタリティーのことも考えなければいけない。サウジアラビア戦は、もう一度ビデオでしっかりと確認したい。私は、試合中は1人の選手というよりは全体を見ているので、ビデオでしっかりと見直さなければいけない。各選手についてはこれからしっかりと分析して、誰をサウジアラビア戦で先発させるかを考えなければいけないと思う。
――大迫について。得点力不足がある中で彼の存在は今後のポジティブな面として納得しているのか?
私が就任してからずっと、われわれの良いアクションから点が取れる選手を探してきた。大迫は最初の方、私と一緒に仕事をしていた。時間が経ってまた帰ってきてもらったわけだが、クラブで良いパフォーマンスではなくて、先発でも出ていなかった。ただ、ここ最近はずっと先発で出ている。クラブではたくさん点を取っているわけではない。クラブと今夜の役割はまったく違っていた。合宿の最初から、ポジション移動について頭の中を切り替えてくれと話した。
オフサイドで1点は取り消されたが、それがあれば3点取ったことになる。180センチぐらいある選手でこれができる選手はなかなかいない。こういったプレーを有効に使っていかないといけない。今回は2点取ったが、このポジション(センターFW)に良い候補が見つかったと思う。2点取ったからうれしいというのもあるが、私が要求したポジションを取ってくれたということもある。2〜3回はもっと良いプレーができたはずのシチュエーションもあったが、今のところ彼はチームに多くをもたらしてくれる感じがする。
オマーン、ファン・ラモス・ロペス・カロ監督の会見
後半に入ってからはわれわわれの攻撃もより安定して展開できた印象を持っている。ポゼッションは相変わらず日本が上だったが、前半と比較すると少し持てるようになった。今回の試合の目的は私たちが国際的にどのレベルにあるかを知るためのテストだった。そういった意味では非常に良い試合だったと思う。
――気温がかなり低かったが、選手のコンディションはどうだったのか?(小谷紘友/フリーランス)
来日してからは、通常とは異なる形でトレーニングを行ってきた。そういった意味では普段と同じ取り組みはできなかった。それがボールポゼッションがなかなかうまくできなかった、試合の疲労が大きかったというところに影響したと思っている。いずれにせよ、日本の方が私たちを上回るレベルのサッカーをしたのは確かだ。
――サウジアラビアについても知っていると思う。今日、日本とも対戦してみてサウジアラビアと日本の試合はどうなりそうだと思うか?(田村修一/フリーランス)
昨日の会見でも言ったが、サウジアラビアは非常に良いチームだ。クオリティーが高く、秩序だったプレーをするチームだ。よって、サウジアラビアと日本の戦いも互角な戦いになると思う。その試合では2つの重要なポイントがあると思う。1つは「秩序」だ。これが乱れたチームが負ける危険があると思う。2つ目はできるだけミスを犯さないということが非常に重要になってくる。いずれにしても、両チームは実力では互角だと思う。両チームの試合展開のリズムでも互角なので、90分間は非常に長い時間になると思うが、先ほど言ったことに気を付けてプレーをしていくべきだと思う。
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