【新日本プロレス】内藤、ドームの棚橋戦決まるも興味なし 再び「ファン投票」が行われるのか!?

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ダブルメインイベントという表現も拒否

「棚橋選手の背中を、俺はしっかり見てきました」とリスペクトしていたことを素直に認めている内藤 【スポーツナビ】

【記者との質疑応答】

――内藤選手に。大阪大会で棚橋選手が『棚橋になれなかった男』というフレーズがあったが、このコメントに対して。

内藤「そうですね。俺は確かに棚橋を目指していましたから。ああいう姿に憧れて、棚橋の背中を見てきたつもりです。棚橋になれなかった? それは確かに正解でしょう。でも俺はむしろ、今、棚橋にならなくて良かったなと。棚橋になっていたら、これだけのムーブメントを起こせないよ。実際、彼が起こしていますか? 何を起こした? 俺は棚橋になれなかったかもしれない。でもそれによって新しい道が見えて、そして今、これだけ新日本プロレスを応援して下さる皆さまを喜ばせているわけですからね。僕は棚橋程度にならなくて良かったです」

――内藤選手に。棚橋選手から「戦っていないのに世代交代をした」という発言があったが?

内藤「まぁ、『インゴベルナブレス』を持ち帰って来てから1年ちょっと。間違いなく今、新日本プロレスの中心であり、話題の中心はわれわれ、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンですから。それは俺も感じているし、皆さんも感じているでしょ? だから棚橋をどうのとか、くだらないレベルで考えてないから。
 棚橋を超えた? じゃあ超えたら何になるの? そんな低レベルなものを俺は求めてない。そもそもこの方は、今年の1月4日、東京ドームでオカダに敗れた時点で終わっているんですよ。だって今年1年で彼が何をやったの? 何かリング上で活躍しましたか? 話題を作りましたか? 何もしてないんだよ。確かに今まで、この新日本プロレスのリングを引っ張ってきたのは知っているよ。俺は見てきたからね。背中を見てきたから。活躍も知っているし、貢献も知っている。でも今年何をしたの? 俺が上がったという表現もできるけど、むしろ、彼が自然と下がってしまったんだろうね」

――棚橋選手に。今の内藤選手のコメントを受けて。また大阪では内藤選手から「最後の舞台だと思って頑張って下さい」と言われたが?

棚橋「それだけのリスクがあるとは思いますね。負けたら終わるかなと思います。それでも、毎年ドーム直前に勢いを取り戻すのが棚橋流なので。今年も例年通り、オイシイ匂いがするところに行く。それが今年はたまたま内藤であって、こういう伏線がつながって、『棚橋vs.内藤、来たか』と僕はあります」

棚橋はIC王座を取り「2017年は棚橋の年にします」と意気込む 【スポーツナビ】

――棚橋選手に。ICのベルトに対しての思いは?

棚橋「僕の場合、IWGPを巻いている期間が長かったので、インターコンチとの縁は薄いのですが、これから深まる可能性があるかもしれない。また新しい色を付ける。もしかしたら2017年は、“インターコンチ旋風”が吹き荒れるかもしれない。何が一瞬でどう変わるかは分からない」

――内藤選手に。棚橋選手に対し「止めを刺す」という言葉を使っていたが、最後の止めを刺すのは自分の役割?

内藤「先ほども言いましたが、俺は棚橋弘至を引きずり落とす役割をやりたかったんです。でも、俺の頭の中では2016年1月4日でした。つまりオカダがやった。なのでハッキリ言って、なんのモチベーションも上がらない。もう落っこった棚橋ですからね。なんのオイシサもないですよ。でも唯一、やる気の出るポイントを見出すとしたら、引きずり下ろす役割はできなかったけど、最後の止めを刺してやろうかなと。今のところモチベーションが上がるのはその1点しかないですよね。彼も求めているんじゃないですか? 俺に止めを刺されることを」

――棚橋選手に。今の発言を受けて。

棚橋「僕は新日本のリングでやりたいことはいっぱいあるし、もっと面白くしたいという野望もあるので。止めを刺されるのであれば、そこまでかなと思います。でももし生き延びたら、来年は棚橋の年になります」

――棚橋選手に。ファン投票を保留としたが、その結論は発表する?

棚橋「空気感ですよね。あのファン投票に動いたのは、『棚橋vs.中邑(真輔)』だったからだと思うんです。そのカードに神通力があったし、それでファンの票も動いた。ニコイチの問題だったので。棚橋が1人で騒いでどうなる問題でもないし。『7年連続東京ドームのメインイベント』は、実現したらすごい誇れる記録ですけど、それ以上に大切なものがあるんじゃないかと今、気づき始めています」

――内藤選手に。もしファン投票でメインになったら、それは受け入れる?

内藤「まぁそうですね。ファン投票をやると言った時点で結果を受け入れるしかないですから。そんなことよりも、俺が一番注目しているのは、やっぱり『棚橋が言ったら新日本プロレスは動くのか』と。そこを一番注目しています。あの時俺が言った事が間違っていなかったのかを確認できるチャンスなので。
 俺は是非、棚橋選手にファン投票の開催を口にして欲しいですね。それによって動くのかどうか。でもさ、さっきも言ったけど、ダブルメインイベントとか、トリプルメインイベントとか、そういうくだらないネーミングはなしにしようよ。なんならさ、『東京ドーム、全カードメインイベントのつもりです』と言ったら、じゃあ全部メインイベントになっちゃうじゃん。それにファン投票を開催した時は俺がダブルメインイベントでしたから。だから俺は東京ドームのメインイベントを経験しているんですよ。ということは、あの時オカダもメインイベンターだったんなら、すでにオカダって、何年も連続でメインイベントをやっていることになっちゃうよ。7年連続とか、もうかなり迫っているし、そういうことになっちゃうからね。そういう理解に苦しむ表現方法はやめてさ、ダブルメインイベントとかいらないから。ちゃんと第何試合と決めて欲しいですね。ファン投票で勝ったなら、ちゃんとメインイベントでやりますよ。ファン投票をやるならね」

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