平昌へ『新生スノー・ジャパン』が始動 新シーズンに向け葛西、高梨らが意気込み

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ジャパンスキーチームのTAKE OFF会見に出席した(後列左から)葛西、渡部、湯浅、桃野、(前列左から)石田、高梨、小野塚 【スポーツナビ】

 スキー、スノーボード、アルペンなどジャパンスキーチームのテークオフ記者会見が1日、東京都内で行われ、ジャンプの葛西紀明(土屋ホーム)、高梨沙羅(クラレ)、複合の渡部暁斗(北野建設)、フリースタイル・ハーフパイプの小野塚彩那(石打丸山スキークラブ)、クロスカントリーの石田正子(JR北海道)、アルペン回転の湯浅直樹(スポーツアルペンスキークラブ)、スノーボードクロスの桃野慎也(ウィンコーポレーション)が出席した。

 2018年に開催される平昌冬季五輪を来シーズンに控え、今季は各種目で世界選手権などが行われるため、本番での位置付けをしっかり測るための重要なシーズンとなる。“レジェンド”葛西は、「次の平昌はもちろん出場して金メダルを狙うと強く思っていますけど、簡単に選ばれると思いませんし、簡単にメダルが取れるとは思っていません。ですが、自分が40歳を超えても頑張っていけるというのを見てほしいですし、自分も金メダルを取るのが夢なので、頑張っていきます」と五輪での金メダルという夢を叶えるため、頑張っていきたいと意欲を示した。

 また10月末にNHK杯で優勝を飾った高梨は「先日の試合はアイストラックでの大会でしたが、いいスタートが切れた」と順調な仕上がりを見せており、「今シーズンもワールドカップ総合優勝ができるように、また世界選手権もあるので、いいスタートが切れるようにこの後の試合を頑張っていこうと思います」と抱負を述べた。

 今回の会見では、今シーズンよりジャパンスキーチームの愛称が「SNOW JAPAN(スノー・ジャパン)」に決まったことも発表された。全日本スキー連盟常務理事の皆川賢太郎さんは、「(ジャパンスキーチームには)有名な選手も数多くいますが、みなさん雪の上で活動しているということでこの呼び名になりました」と説明。今後は6競技の選手たちが『スノージャパン』として、五輪での金メダルを目指していく。

 以下、会見での選手コメント。

葛西紀明「(世界選手権で)リベンジして金メダルを取ってきたい」

スキージャンプ男子の葛西紀明 【スポーツナビ】

(オフシーズンの過ごし方については)合宿もありましたが、今年1月に娘が生まれましたので、一緒に過ごしていました。ソチ五輪後は講演やテレビ出演もあり結構忙しかったです。
(今シーズンは日程の変更も行われたが)毎年スキージャンプチームはワールドカップでヨーロッパを転戦しているため、全日本選手権に出られないことが多かったのですが、今回は早くなって僕らも出場できるので、全日本のタイトルも取れるのかなと思うので、うれしく思います。
(世界選手権への意気込みは)今回の世界選手権はフィンランドのラハティになるのですが、僕が16歳で初めて出たところと同じ場所。あの時はだいぶやられたので、今回はリベンジして、自信を持って金メダルを取ってきたいと思います。
(平昌五輪の位置付けは)次の平昌はもちろん出場して金メダルを狙うと強く思っていますけど、簡単に選ばれると思いませんし、簡単にメダルが取れるとは思っていません。ですが、自分が40歳を超えても頑張っていけるというのを見てほしいですし、自分も金メダルを取るのが夢なので、頑張っていきます。

高梨沙羅「世界選手権で良いシミュレーションができれば」

スキージャンプ女子の高梨沙羅 【スポーツナビ】

(NHK杯に優勝し、今シーズン序盤から好調だが)先日の試合はアイストラックでの大会でしたが、いいスタートが切れたかなと思います。
(オフシーズンの過ごし方は)大学に通いながらトレーニングをし、体作りをしてきました。
(この後のスケジュールについて)白馬、蔵王と試合が続くので、しっかり気を引き締めて、自分のやるべきことをしっかりやろうと思います。今シーズンもワールドカップで総合優勝ができるように、また世界選手権もあるので、いいスタートが切れるようにこの後の試合を頑張っていこうと思います。
(今シーズンの位置付けは)今シーズンは世界選手権、その後には(来シーズンの)平昌五輪に続くので、世界選手権で良いシミュレーションができればいいなと思います。

渡部暁斗「個人で金メダルを取り、史上初と言われたい」

スキーノルディック複合の渡部暁斗 【スポーツナビ】

(今年5月に手首を骨折するケガがあったが)左手のゆうこう骨という小さな骨なのですが、トレーニング中の転倒で骨折してしまいました。8月末には完治しており、そこからは通常のトレーニングに復帰していて、今は順調に仕上がってきていていい感じです。予想以上に、いつもよりいいんじゃないかという仕上がりで楽しみです。
(今シーズンへの意気込みは)昨年は2位が続いてしまって、勝てそうだった試合も落としたので、今年はしっかり2位を積み重ねたものを1位に変えられるように、攻めたレースをしていきたいです。
(平昌五輪の位置付けは)五輪の金メダルをノルディック複合個人で取った人が誰もいないので、僕が何か大きなことを成しとげるとしたらそれぐらいしかない。2018年には金メダルを取って、史上初と言われるように、しっかりと試合をしていきたいと思います。

小野塚彩那「一番トレーニングをしているシーズン」

スキーフリースタイル女子の小野塚彩那 【スポーツナビ】

(昨シーズンはワールドカップ総合2連覇を達成したが)昨年、一昨年とクリスタルトロフィーを持って帰ってくるのが目標だったので、2連覇を達成して本当にホッとしています。新しいシーズンが始まるとイーブンになるので、別に追われる立場でもなく自分との戦いになるので、しっかり試合に臨んでいきたいと思います。
(個人合宿も行ったそうだが)いつもはチーム合宿を行います。でも今回はハーフパイプのトレーニングも大事なのですが、もっとベーシックな部分を掘り下げていこうと思い、個人合宿を組みました。今までで一番トレーニングをしているシーズンだと思うので、自信を持って臨みたいと思っています。
(今シーズンへの意気込みは)結構、「3連覇」と言われるのですが、3連覇だと固定せずに、気負わずに1試合1試合が大事だと思っています。世界選手権もあったり、五輪に直接絡むシーズンだと思うので、あまり3連覇にこだわらず戦っていった先に、3連覇が達成できればいいなと思います。
(平昌五輪の位置付けは)私の競技はほかに比べて歴史が浅いのですが、前回から五輪競技になって、位置付けは高いですし、今年はプレゲームとして同じ会場で試合ができます。そこで雰囲気を感じ、決勝に残っている選手は五輪にも出てくると思うので、そういう選手を意識しながら、本番では2大会連続のメダル獲得を狙いたいです。

石田正子「よい感じに仕上がっている」

スキークロスカントリー女子の石田正子 【スポーツナビ】

(オフシーズンのトレーニングは)通常通り、いつも通りの練習をしてきました。昨年は練習をし過ぎて、疲れて思うような成績を残せなかったのですが、今年は同じような練習をしても疲労感を感じることはなくしっかり過ごせて、よい感じに仕上がっています。
(この後ヨーロッパへと旅立つそうだが)まずはノルウェーのリレハンメル、その後にスウェーデンへ行きます。合宿とワールドカップの下の大会があって、その後はワールドカップが控えています。
(その後には世界選手権も控えているが)まずは世界選手権の予選となるワールドカップでいい成績を出して、世界選手権が2月にありますが、しっかりと一番いいパフォーマンスができるように持っていって世界選手権で入賞できるように頑張りたいです。
(平昌五輪の位置付けは)クロスカントリースキーもなかなか五輪の出場権をクリアできないところもあるので、そういうところでチームの底上げなどを考えつつ、私もしっかり予選を走って、平昌五輪でしっかり入賞を目指して頑張りたいです。

湯浅直樹「毎レース勝つもりで」

スキーアルペン男子の湯浅直樹 【スポーツナビ】

(現在の調子は)今シーズンからコーチが変わり、オーストリアという強豪国のコーチについてもらって、非常にいい感じの練習をさせてもらっています。非常にいい状態だと思っています。
(オフシーズンはどう過ごしたか)大学院に通っていて、修士論文に取り組んでいるのですが、トレーニングの傍らで勉強していました。1日13時間ぐらい図書館にこもるという人生初の試みをしていて、いろいろな意味で勉強させてもらっていました。勉強しながらトレーニングもしないといけないので、空気イスをしながら勉強するなど(笑)、やっぱり自分はアスリートだなとふつふつ感じました。
(今シーズンの意気込みは)スイスのサンモリッツで世界選手権がありまして、もちろん現状を踏まえずに言えば、毎レース勝つもりで臨んではいます。ただ、それをより現実的にするためには、11月13日から始まる(回転の)開幕戦から成績を残して、メダルを現実的なものにできるように、初戦から飛ばしていきたいです。
 アルペン競技は猪谷千春さん(1956年コルティナダンペッツォ五輪・銀メダル)から(五輪で)メダルを獲得できていないので危機感があります。本当にそろそろメダルを取らないとと思っています。

桃野慎也「恐怖心は大事」

スノーボードクロス男子の桃野慎也 【スポーツナビ】

(スノーボードクロスの魅力は)スノーボードクロスは“雪上の格闘技”と言われていて、接触とアクシデントが多いので、最後の最後まで順位が読めない競技です。
(怖い競技?)怖いです(笑)。でも怖いという恐怖心でいろいろ考えるので。ケガをしないようにとか、どうしたらいいかと考えることになるので、恐怖心は大事だと思います。
(今シーズンへの意気込みは)昨シーズンはワールドカップで日本男子初となる8位入賞を果たし、今シーズンは日本人初の表彰台を目指して頑張ります。またスノーボードクロス男子は2大会連続で五輪に出場できていないので、今シーズンに活躍し、出場権を獲得したいと思います。経験も積んできているので、狙っていきたいと思います。

代表チームの愛称は「SNOW JAPAN」。2016/17シーズン開幕を前に、スキー、スノーボードの代表選手6人が意気込みを語った 【スポーツナビ】

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