競馬記者に聞く『タイムに驚いたレース』 名馬続々!衝撃レコードから極遅決着まで
競馬専門紙「優馬」トラックマンアンケート
壮絶! 感動! オグリvs.ホーリックスの死闘
当時の世界レコード決着となった1989年のジャパンカップ(撮影:日刊ゲンダイ) 【(C)競馬専門紙「優馬」】
2.22.2 ホーリックス
打越編集長
レース前半からハイラップを刻み、1800mを当時の日本レコードを上回る1.45.8で通過。2.22.2の走破タイムは世界レコードを更新したものだった。この勝ち馬はニュージーランドのホーリックスだが、それよりも印象深かったのは2着馬オグリキャップ。クビ差及ばなかったが同タイムで入線、マイルCSから連闘という過酷な条件下で記録された時計であった。
持木TM
ホーリックスとオグリキャップが叩き合っての2.22.2。確か当時の世界レコードだったと思います。ちなみに枠連も2-2と2づくしでした。
中邑TM
ホーリックスがオグリキャップとの叩き合いを制し、2.22.2で勝利。
広田TM
ホーリックスがオグリキャップに競り勝ったジャパンカップ。2.22.2は当時の世界レコード。
小粥TM(競友)
それまでの記録と比べても破格の時計であると同時にアルカセットにコンマ1秒破られるまで16年を要したことからも、いかに図抜けたタイムであるかが分かる。
瀬古TM、福田TM
最高峰のGIだからこそ、記憶に残る勝ち時計
2004年 日本ダービー(東京芝2400m)
2.23.3 キングカメハメハ
従来のレコードを2秒も上回る2.23.3。当時はとんでもない馬が出てきたと思いました。
坂倉TM
2009年 日本ダービー(東京芝2400m)
2.33.7 ロジユニヴァース
好位で頑張った3頭はその後いいところナシ。その後、出世したのは追い込んだ4着ナカヤマフェスタでした。よほどタフなレースだったんだろうな、と。
久光TM
1996年 NHKマイルC(東京芝1600m)
1.32.6 タイキフォーチュン
当時は競馬歴も浅く、ちょうど外国産馬に門戸を開き出した時期。1〜3着を独占したのは外国産馬3頭、1.32.6の時計は当時の自分に衝撃を与えるには十分なインパクトだった。今では当たり前に出る数字ですけどね…。
目黒TM
2016年 高松宮記念(中京芝1200m)
1.06.7 ビッグアーサー
前年12月から4ヵ月で3回開催された馬場。その最終週のGIで大レコード。JRAの馬場造園課に不可能はないと思った。
守屋TM
2006年 天皇賞(春)(京都芝3200m)
3.13.4 ディープインパクト
レースが終わると、すぐに掲示板のタイム、上がり4ハロン、3ハロンを自分の新聞に書き込むんですが、そこで仰天。3.13.4は、従来のマヤノトップガンが叩き出した3.14.4を1秒も上回るもので、今後これを超える時計は出ないと思いました。一見雑なレース運びでこんな怪時計が出るとは、と本当に口がアングリと開きました。しかも、上がり4ハロンは44秒8で、3ハロンが33秒5。3200mのタイムではなかったですね。ディープインパクトの身体能力、絶対能力を改めて感じたレースでした。以前、ディープの菊花賞のことも書きましたが、間近であんな馬を見られたのは幸せでした。
木谷(編集)
2016年 マイルCS南部杯(盛岡ダ1600m)
1.33.5 コパノリッキー
このアンケートの集計をしながら観ていた南部杯。馬券も当ててホッと一息と思いきや、まさかのレコード決着。それも従来のレコードを1秒3も更新したのだからビックリ。ちょうどクロフネの「1.33.3」を打ち込んでいた後だったので、尚更ビックリ…。この秋が楽しみな1頭ですね。
須藤TM
2004年 有馬記念(中山芝2500m)
2.29.5 ゼンノロブロイ
今野(競友)
2010年 NHKマイルC(東京芝1600m)
1.31.4 ダノンシャンティ