世界NO.1決定戦! 凱旋門賞を徹底分析 日本馬マカヒキの勝算、ライバル馬は?

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提供:JRA

史上空前のダービー馬、マカヒキが挑む

ダービー馬マカヒキ(手前)が日本馬を代表して参戦、前哨戦のニエル賞を鮮やかに差し切った 【写真は共同】

 その頂点に今年日本から挑戦を予定しているのは、3歳馬マカヒキ。ご存知、史上空前のハイレベルと言われた今年の日本ダービーを制した素質馬で、ここまで6戦5勝2着1回とほぼパーフェクトの戦績を残している。マカヒキの長所は父ディープインパクト譲りの瞬発力、破壊力抜群の末脚がまず思い浮かぶが、何といってもその真骨頂は“気性の良さ”にある。ダービーで騎乗した川田将雅騎手が「一番の良さは賢さ。レースでは無駄なことをしないで、素晴らしい能力をしっかり発揮してくれる」と評するように、とにかく素直な上、どんな状況でも物怖じしたり浮き足立ったりせず、自分の能力を100%出し切ってくれる。この精神力の強さこそが、海外遠征においては最も大事な資質なのだ。

 秋の初戦に定めた9月11日のニエル賞は、凱旋門賞に向けた前哨戦の1つで、本番と同じシャンティ競馬場の芝2400メートルコースで争われた。ダービー以来3カ月半ぶりの実戦となったマカヒキだったが、クリストフ・ルメール騎手を背に、3番手の位置から楽々の差し切り勝ち。強力なライバル馬が不在だったため海外の大手ブックメーカーも1倍台の大本命に推す中での順当勝ちだった。

鞍上ルメールも本番への手応え十分! 日本馬初の快挙はなるか 【写真は共同】

 ただ、そんな楽勝ムードの中で2着馬との差が「クビ」。このわずかな着差に、本番へ向けての不満と不安を覚える向きもあるだろう。しかし、3カ月半ぶりのレース、初めての海外遠征だったことなどを考慮すれば合格点を与えられるレース内容だった。ルメールもレース後には「ニエル賞はステップで、3週間後の凱旋門賞は馬のコンディションがもっと良くなると思います。楽しみです」と手応えたっぷりのコメントを残している。さらに、レース中に右後肢を落鉄していたというのだから、凱旋門賞ではニエル賞の出来のはるか上を行く大きな上昇が見込めるはずだ。日本競馬界の悲願へ、準備は着々と整っている。

立ちはだかる世界のライバル馬たち

ライバルの1番手はGIレース4連勝中の英国馬ポストポンド(右)、3月のドバイではドゥラメンテを下した 【Getty Images】

 そんなマカヒキの前に大きく立ちはだかる世界のライバル馬の存在も忘れてはいけない。まず、最大の強敵となりそうなのが、英国の5歳牡馬ポストポンド。現在GIレース4勝を含め6連勝中。昨年は凱旋門賞とならぶヨーロッパの最高峰レース・キングジョージVI世&クイーンエリザベスSを勝ち、今年3月にはドゥラメンテを破ってドバイシーマクラシックを制覇。間違いなくこのポストポンドこそが、現在の世界最強の芝ホースだろう。主要ブックメーカーでも堂々の1番人気に支持されている。

 一方、地元フランスの有力3歳馬2頭、仏ダービー馬アルマンゾルは回避が濃厚で、8戦無敗のオークス馬ラクレソニエールも先週の調教後に異常が見られたことから、英国競馬専門紙「レーシングポスト」によると回避が報じられている。また、今年の英国二冠牝馬マインディングも回避が伝えられている。

 これらフランス、イギリスの3歳主力候補が回避する可能性が高いことで、浮上してくるのはアイルランドの4歳牝馬ファウンドか。ここ5戦のGIレースはすべて2着に来ており、牝馬ながら昨年の米GIブリーダーズカップターフを制覇。実力は間違いなく今年の欧州競馬トップの1頭だ。また、前走の愛チャンピオンステークス8着大敗から巻き返したい今年の英愛ダービー馬ハーザンド、ヨークシャーオークスでファウンドに完勝した愛オークス馬センブンスヘブンも上位進出の力を持った馬たちだ。

凱旋門賞の馬券がネットで購入できる!

 海外の主要ブックメーカーのオッズでは、マカヒキは現在、仏3歳馬2頭の回避により2番人気にまで上昇した。海外でも高い評価を与えられているように、凱旋門賞Vは夢物語などではなく、現実味のある主役の1頭として凱旋門賞を迎えようとしている。日本調教馬初の偉業達成へ、日本人としてはもちろん声を大にして応援したい――そう、昨年までならばテレビで見て、応援することしかできなかったのだが、今年は違う。なんと、日本にいながらにして凱旋門賞の馬券を買うことができるのだ。

 発売方法はJRAのインターネット投票(対象会員は「即PAT」及び「A-PAT」)に限定され、「単勝」「複勝」「ワイド」「馬連」「馬単」「3連複」「3連単」の7式別を発売。独立プール方式での発売のため日本国内独自のオッズとなり、海外ブックメーカーとは異なるオッズになるのが特徴だ。やはり競馬は馬券を買うと、ひと味もふた味も面白くなる。日本時間の10月2日(日)午前10時から発走時刻(日本時間23時05分予定)の4分前まで発売しているので、すでにインターネット会員の方はもちろん、今まで競馬場・WINSオンリーだったファンもこれを機会にインターネット会員に登録し、ぜひ国内初となる海外競馬の馬券発売をその身で持って楽しんでいただきたい。

 マカヒキによる日本馬初の快挙は達成されるのか――、スマートフォン・タブレットで凱旋門賞の馬券を買って、フランスにまで届くくらいマカヒキに大きな声援を送ろう! そして、日本競馬界悲願の歴史的瞬間を目撃しよう!!

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