岡崎慎司「焦ったら終わり」 W杯最終予選タイ戦前日 選手コメント
1日に行われた第1戦のUAE戦では、ホームで1−2の敗戦を喫し、黒星スタートとなった日本。練習後、岡崎慎司は「明日は勝たなければならない状況ですが、焦ったら終わりだと思います」とコメント。「アジアで簡単に勝てる相手はいない」と、日本が過去、W杯予選で4戦4勝の相手にも気を引き締めて臨む姿勢を示した。また、キャプテンの長谷部誠も「敗れたあとの試合で、どれだけ戦えるかというのが求められる」と、この試合の重要性を語った。
岡崎慎司(レスター/イングランド)
(UAE戦では空中戦に競り勝てていなかったが)相手に読まれたような攻撃をしていると、クロスを上げても相手は(守備が)整っている。サイドであっても、味方をおとりに使ってクロスを上げるとか、そういうことをしていかないとアジアでもクロスから決めるのは難しいと思います。シンガポールでもカンボジアでも、同じように苦労しましたので。
(攻撃に)枚数をかけるのではなくて、セカンド(ボール)を拾うのも大事かなと思います。(UAE戦では)セカンドをひろって決定的なチャンスになることが何回かあったけれど、あそこで焦りすぎてみんなが中に入ってしまって、クリアからカウンターを食らうということが多かった。初戦ということもありましたし、(6月の)ボスニア戦を引きずっているところもあって、焦って人数をかけて攻めようとしたところもありました。明日は勝たなければならない状況ですが、焦ったら終わりだと思います。UAEもそうですが、アジアで簡単に勝てる相手はいない。自分たちがボールを保持しながら、前へ前へというのが(傾向として)強すぎたかなと思います。
(UAE戦で攻撃のスピードが上がらなかったことについて)普通にいったらハセさん(長谷部)や(大島)僚太の位置から、もう少し速いボールをシンジ(香川真司)に入れていくというのがよかったかなと思います。サイドもそうですが、みんな中央に寄ってしまってシンジの動くスペースがなくなって渋滞してしまうこともあった。お互いストレスになったと思います。そうではなく、ボランチがもう少し引いたところからパスを入れて、そこからセカンドを拾うような感じにすれば幅も使えると思います。(本田)圭佑とかキヨ(清武弘嗣)とかももう少しサイドに張ったり、いろいろと試すことも必要だと思います。
長谷部誠(フランクフルト/ドイツ)
(キャプテンとして心掛けていることは)メンタル部分での切り替えとか、試合に入っていく部分が大事かなと思います。そこは監督とも話をして、いろいろなことを考えながら、できる限りのことはしてきたと思います。しっかりとしたメンタルで臨めるとは思います。
(選手には)個々に話しかけたこともあります。こういう敗れたあとの試合で、どれだけ戦えるかというのが求められると思います。それはみんながひしひしと感じていることだと思いますし、そこはみんなにも求めたいです。
(初戦で敗れたチームが最終予選を突破していないことについて)そういうことはあまり話していないし、監督もそんなことは関係ないとみんなの前で言っています。ホームで敗れるというのはもちろん痛い敗戦でしたが、過ぎてしまったことをどうこう言うよりも、これからの戦いの中で、まずは明日の試合で勝ち点3を取るために何をやるかということが大事だと思います。