「最高の陣容」で期待が膨らむバルセロナ ネイマールは金メダルを携えて帰還へ
戦力バランスが整ったバルセロナ
今季はスーペルコパ・デ・エスパーニャを制し、最高のスタートを切ったバルセロナ。戦力バランスも整っている 【Getty Images】
実際、ネイマールはバルセロナでもリオネル・メッシの後継者としての立場を着々と確立しつつある。それはもちろんクラブにとって素晴らしいニュースである。
今季のバルセロナは2試合合計5−0でセビージャを下し、スーペルコパ・デ・エスパーニャを制する最高のスタートを切った。ホルヘ・サンパオリ監督が率いるチームの定番であるセビージャの厳しいハイプレスには苦しめられたが、選手たちのテクニックを生かして相手の守備網を突破し、地力の差を示してみせた。
ダニエウ・アウベスが去り、クラウディオ・ブラーボの移籍も決まったとはいえ、今季のバルセロナは昨季に比べて各ポジションの戦力バランスが整った印象がある。とりわけ攻撃陣はデニス・スアレス、アンドレ・ゴメスが加わり、アルダ・トゥランの貢献度も増した。そこに心身ともに充実した状態のネイマールが戻ってくるのだから頼もしい限りである。
アトレティコ・マドリー、セビージャはタイトル争いに加われるか?
アトレティコ・マドリーは開幕戦を予期せぬドローで終えた。今季は最後まで2強のペースに付いていくことができるだろうか。 【Getty Images】
リーガ・エスパニョーラでは最大のライバルとなるレアル・マドリーが開幕戦からレアル・ソシエダにアウェーで3−0と完勝。クリスティアーノ・ロナウドやカリム・ベンゼマが不在の中、マルコ・アセンシオ、アルバロ・モラタら出戻り組の若手がBBC(ガレス・ベイル、ベンゼマ、C・ロナウド)のポジションを脅かす活躍を見せている。
不透明なのはアトレティコ・マドリーとセビージャがタイトル争いに加わるかどうかだ。前者はアラベスとの開幕戦で予期せぬドローに持ち込まれ、早くもホームで勝ち点2を失った。後者はホームでエスパニョールに6ゴールを挙げて勝利したが、UEFAスーパーカップとスーペルコパ・デ・エスパーニャを合わせ、これまで公式戦4試合で計12失点している。
この2チームが最後まで2強のペースに付いていくことができなければ、再びリーガは長年そうであったように2強の独占状態に戻ってしまう。それは今や誰の利益にもならないことである。
(翻訳:工藤拓)