トヨタ自動車が悲願の都市対抗初優勝 佐竹が今大会2度目の完封でMVP

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2回にトヨタ自動車の4番・樺澤がレフトスタンドへソロ本塁打を叩き込んだ 【写真は共同】

■決勝スコア

トヨタ自動車 4対0 日立製作所
000 000 000=0
020 100 10×=4
(日)梅野、角田、山本
(ト)佐竹
【本塁打】樺澤(ト)

【1回表】 先発はここまで3勝を挙げているベテラン佐竹。

1番・田中俊は空振り三振。2番・野中がレフト前ヒットで出塁すると、3番・林は空振り三振も、野中が二塁へ盗塁を成功させる。2死二塁とチャンスを作るが、4番・菅野はフルカウントから落ちる変化球に空振り三振。先制点ならず。

【1回裏】 先発は右横手の梅野。

1番・藤岡はフルカウントから2球ファウルで粘るも最後はストレートに空振り三振。2番・北村は四球で出塁。3番・小島の初球に北村がスチールを仕掛けるも、捕手・中園の好送球でタッチアウト。小島はピッチャーゴロ。結果3人で攻撃を終了した。

2回に4番・樺澤がソロ本塁打

日立製作所の先発・梅野。右横手からキレのあるストレートを繰り出して初回は上々の立ち上がりを見せたが、2回にトヨタ打線につかまった 【写真は共同】

【2回表】 5番・中村良はストレートに空振り三振、6番・田中政はセンターフライ、7番・藤島は外角ストレートに見逃し三振。3者凡退で攻撃を終えた。

【2回裏】 4番・樺澤が初球のスライダーを引っ張ってレフトスタンドへ飛び込む先制のソロ本塁打を放つ。続く5番・瀧野は右中間を破る二塁打。6番・河合がきっちりと送って1死三塁のチャンスを作ると、7番・多木のレフト前タイムリーで2点目を挙げた。その後、8番・細山田はピッチャーゴロ併殺打に倒れた。

【3回表】 2点を追いかける日立製作所の攻撃。8番・難波がセカンドフライ、9番・中園はショートゴロ。2死から1番・田中俊が三塁線を破るヒットで出塁するが、2番・野中の初球に田中俊がスチールを敢行する。しかし、細山田の好送球で盗塁失敗。得点ならず。

【3回裏】 日立製作所は早くも投手交代。ここまで3試合で11回2/3を投げて防御率0.00の右上手・角田をマウンドに送る。

先頭の9番・源田が四球で出塁すると、1番・藤岡が2度送りバントを失敗するも、3度目に成功させて、1死二塁と追加点のチャンス。しかし、2番・北村が外角ストレートに手が出ず見逃し三振。さらに試合序盤から3番・小島に代打・保良を送って勝負をかけたが、内角ストレートに見逃し三振に倒れて、追加点はならなかった。

【4回表】 先頭の2番・野中がレフト前ヒットで出塁。3番・林は空振り三振も、4番・菅野のライト前ヒットで、野中は一気に三塁へ。1死一三塁とチャンスを広げる。ここで準決勝まで打率5割・6打点の5番・中村良が打席に立つもセカンドフライ。6番・田中政はセカンドゴロ。2者残塁で攻撃を終えた。

【4回裏】 前の打席で先制ソロ本塁打を放った4番・樺澤はスライダーに空振り三振。1死から5番・瀧野がライト線を破る三塁打を放つと、6番・河合のセンター犠牲フライで3点目。さらに7番・多木がセンター前ヒットを放つが、細山田はレフトフライに倒れて攻撃終了。

【5回表】 7番・藤島が空振り三振。8番・難波の代打にベテラン岡崎。1ボールからの2球目にレフトポール際への大飛球を放ち、日立の応援スタンドも大騒ぎとなるがわずかに切れてファウル。続く3球目を打ってセンター前ヒット。さらに9番・中園にも中村将を送る代打攻勢を仕掛ける。中村将はショートゴロで6−4−3とボールが送られるも、セカンド河合の送球がやや逸れて一塁はセーフ。

 続く1番・田中俊は初球を引っ張りレフト前ヒットを放って2死一二塁と走者をためる。しかし、ここまで2安打の2番・野中が高めのストレートに中途半端なスイングで空振り三振。得点を挙げることはできなかった。
【5回裏】 先頭の9番・源田がレフト前ヒットで出塁すると、1番・藤岡が送りバント。1死二塁と得点圏に走者を送るが、2番・北村はショートライナー、3番・保良はセンターフライ。

日立製作所の粘り届かず

創部100周年で初の決勝進出を果たした日立製作所。記念の年で優勝を狙ったが、佐竹の前に打線が沈黙した 【写真は共同】

【6回表】 3点を追いかける日立製作所の攻撃は3番・林からの好打順。林がセンター前ヒットを放つが、4番・菅野がライトフライ、5番・中村良はセカンドゴロで4−6−3の併殺打に倒れた。

【6回裏】 日立製作所は3番手にプロ野球・西武に所属した187センチの長身右腕・山本をマウンドに送る。

先頭の4番・樺澤がストレートに詰まりながらもレフト前に運ぶヒット。5番・瀧野が送りバントで二塁へ走者を進めるが、6番・河合のピッチャーゴロで二走・樺澤が飛び出してタッチアウト。7番・多木の打席で、河合が二塁へ盗塁。2死ながら再び二塁へ走者を送ると、多木は敬遠気味の四球で一塁へ歩く。2死一二塁で細山田が打席に立つが、ライトフライで2者残塁。得点ならず。

【7回表】 6番・田中政がピッチャー返し。センターに抜けるかと思われたが、セカンド河合が追いつき一塁送球。セカンドゴロに倒れた。その後、7番・藤島が内角ストレートに見逃し三振、8番・岡崎はセカンドゴロ。3者凡退に倒れた。

【7回裏】 先頭の9番・源田がセーフティバントで一二塁間に転がして内野安打。1番・藤岡は送りバントを狙うもキャッチャーフライで二塁へ送れず。しかし、2番・北村も送りバントを敢行し、2死ながらも二塁へ走者を進める。ここで3番・保良の代打に出場した坂田がレフトへのタイムリー二塁打を放ち、貴重な4点目を挙げる。なおも2死二塁で、本塁打を放っている樺澤だったが、ここはファーストファウルフライに倒れた。

【8回表】 4点とリードを広げられた日立製作所は9番・唐谷からの攻撃。唐谷はライトフライ、田中俊はスライダーで空振り三振、野中はストレートに空振り三振。2イニング連続3者凡退に倒れた。

【8回裏】 5番・瀧野は痛烈な打球を放つもファーストゴロ。6番・河合もファーストゴロ。7番・多木もファーストゴロに倒れたが、ファースト田中政とピッチャー山本の連係がうまくいかず送球エラー。多木は二塁へ進む。さらに3打席無安打だった8番・細山田がライト前で続き、2死ながら一三塁とチャンスを広げる。しかし、9番・源田がショートゴロに倒れて、追加点はならなかった。

【9回表】 4点差を追いかける日立製作所の攻撃。先頭の3番・林がレフトへの二塁打で出塁する。4番・菅野は当たりは良かったもののレフトフライ。5番・中村良はショートゴロ。その間に林は三塁へ進む。6番・田中政もショートゴロに倒れて、試合終了。

 トヨタ自動車が18回目の出場で初優勝を飾った。

8安打を浴びながらもコーナーを突く丁寧な投球で日立打線を完封した佐竹 【写真は共同】

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