【新日本プロレス】波乱のG1開幕! オカダがノア丸藤に完敗 棚橋は2カ月ぶり復帰も無念の黒星スタート

高木裕美

連覇を狙う棚橋はSANADAにまさかの完敗

左肩の負傷から2カ月ぶりに復帰した棚橋だったが、SANADAに屈辱のギブアップ負け 【横田修平】

 セミファイナルでは、昨年度覇者の棚橋弘至が、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのSANADAに敗れ、無念の黒星スタートとなった。
 棚橋は5.21後楽園大会で、左肩剥離骨折と左腕二頭筋断裂の重傷を負い、そのまま長期欠場。2カ月ぶりの復帰戦となった今戦では、北海道のファンに大歓声で迎えられ、いつも通りにポーズを決めた。

【横田修平】

 共に武藤敬司を師匠に持ち、藤波辰爾のドラゴン殺法に影響を受けたという共通点のある両者だが、今回がシングル初対決。SANADAは開始早々、急所攻撃で大ダメージを与えると、古傷の左腕に集中攻撃。棚橋は低空ドロップキックからドラゴンスクリューという武藤を意識した攻めから、場外へのハイフライアタック、ロープ越しのドラゴンスクリューからのテキサスクローバーホールドで足を潰しにかかる。

帰ってきたエースの完敗に場内騒然

LIJの介入もなく自分1人の力で勝利をもぎ取ったSANADA 【横田修平】

 さらにツイストアンドシャウト、スリングブレイド、ダルマ式ジャーマンスープレックスと勝負をかけるも、コーナーからハイフライフローで飛んでいったところをSANADAが起き上がってキャッチし、そのままRKOを炸裂。さらにムーンサルトプレス2連発からSkull Endで捕獲し、まだ肩に不安の残る棚橋をギブアップさせた。
 ようやく帰ってきたエースの無残な姿に場内は騒然。一方、LIJのセコンドの姿もなく、自分1人の力で勝利をもぎ取ったSANADAは悠然と引き揚げた。

北海道のファンに大歓声で迎えられた棚橋だったが… 【横田修平】

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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