【埼玉西武】【担当スカウトが熱く推す⑥】有名選手たちの潜在要素を秘めたW佐藤と、すでに大舞台での強さを持つ甲子園球児
【©SEIBU Lions】
スカウト陣は暑い日も寒い日も、ライオンズの未来を信じ一年を通して日本中の選手たちを見続けてきました。そして、縁あってライオンズの一員となった担当選手を、指名直後から全力でサポートしていくその関係は「親子」と言っても過言ではありません。
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理想形は「源田壮亮選手+外崎修汰選手」の超ハイブリット
打撃はまだまだでこれから技術を磨く必要がありますが、ミート能力はあるのでチャンスが十分にあります。まずは支配下登録を勝ち取ることです。育成ドラフトで入団した滝澤夏央選手が1年目の5月に支配下に昇格して即一軍のスタメンに抜擢されたように、早い時期から必要とされる可能性だってあるかもしれません。ライオンズには源田壮亮選手と外崎修汰選手という良いお手本がいます。源田選手は同じ左打ちで守備でも参考になる部分が多いですし、外崎選手は複数のポジションを守れるユーテリティー性が大きな武器になっています。2人を合わせた選手になるのが理想形ですね。
ライオンズの黄金時代では二遊間を組む辻発彦さん、田邊徳雄さんの名コンビがいました。佐藤太選手もチームを勝利に導く潤滑油のような選手になってほしい。プロは結果がすべての世界です。ドラフトの指名順位は関係ありません。育成契約から大ブレークした選手がいますし、大学のチームメートだった庄司選手に負けない活躍を見せてほしいですね。
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北海道日本ハムの山崎福也投手と東京ヤクルトの石川雅規投手を足して2で割ったタイプ
1学年上に広島に入団した滝田一希投手が在籍していたこともあり、佐藤爽投手の投球は下級生のころからずっと見ていたので、「縁があればいつか」と思っていました。そんな願いが通じ、ライオンズで一緒に野球をすることになったのはスカウト冥利につきますね。
1年生の頃から見ていた佐藤爽投手の試合で最も印象に残っている場面は…本塁打です(笑)。リーグ戦を見に行ったとき目撃できました。本塁打を打ったからすごい、というわけではないのですが、打撃も良い。そう言うと“二刀流”をイメージする方もいるかもしれませんが、プロでは本職の投手としてがんばってもらいます。交流戦や日本シリーズで打席に立つ機会があれば、ファンの皆さまには期待してほしいですね。打撃の良い投手と聞くと北海道日本ハムの山崎投手を思い浮かべる方もいるかもしれません。タイプ的には山崎投手と佐藤爽投手と同じ左腕である東京ヤクルトの石川投手を足して2で割ったような投手と表現するのが一番イメージしてもらいやすいでしょうか。佐藤爽投手の最速は148キロですが、基本的に140キロ前後の直球と変化球のコンビネーションで勝負するタイプ。投球センスはもちろん、フィールディングやけん制、さらに言えば打撃も含め、すべてにおいてセンスがある。
二人のように一軍で活躍するが楽しみですし、ライオンズで自分の持ち味をさらに磨き、大いに躍動してもらいたいですね。
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体の使い方が巧みでしなやかな守備を誇る遊撃手
打撃はコンパクトで、見るたびに力強さも増しました。選手としてのタイプを分かりやすく言うなら源田壮亮選手。福尾選手も打つ技術は後から磨けばいいので、まずは一軍レベルでしっかり守れるようになってくれたらと思っています。
高校時代は3年生春のセンバツに出場し、初戦で優勝した健大高崎高に対して3安打を放ちました。その試合はチーム全体で5安打に抑えられた中、福尾選手が奮闘するという結果になりました。スカウトとしては甲子園の結果だけで評価するわけではありませんが、本人には自信になったはずです。夏の福島県大会決勝で聖光学院高に敗れましたが、福尾選手は5試合で打率.625と非常に打ちました。準決勝の相馬高戦では5打数4安打。大舞台での勝負強さを持っているのでしょうね。中学生時代も千葉にある京葉ボーイズという名の知られたチームに所属し、多くの経験を積んできたことが生きているのだと思います。
福尾選手はプレーするときに感情をあまり出すタイプではないですが、高校最後の夏の大会には感情を出す姿も見られました。スタンドからその様子を見ていて、「良かった、良かった」と感じましたね(笑)。なぜならそれくらい普段は常に、淡々とプレーしているからです。ライオンズに入って、ベルーナドームの大観衆の前でどんな姿を見せてくれるのか。上手な守備はもちろん、選手としての振る舞いも楽しみにしています。
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