【埼玉西武】【担当スカウトが熱く推す⑥】有名選手たちの潜在要素を秘めたW佐藤と、すでに大舞台での強さを持つ甲子園球児

埼玉西武ライオンズ
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12月1日(日)に新入団選手発表会を終えたライオンズの未来を担う選手たち。来季からチームの一員になる若獅子たちのことをファンの皆さまにより知っていただくために、担当スカウトのインタビューをお届けします。
スカウト陣は暑い日も寒い日も、ライオンズの未来を信じ一年を通して日本中の選手たちを見続けてきました。そして、縁あってライオンズの一員となった担当選手を、指名直後から全力でサポートしていくその関係は「親子」と言っても過言ではありません。

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第6回は育成ドラフト2位・佐藤太陽選手、同4位・佐藤爽投手、同6位・福尾遥真選手!佐藤太選手担当の竹下潤スカウトと佐藤爽投手と福尾選手担当の水澤英樹スカウトが、彼らのプレーや思い描く未来を熱く語ります!

理想形は「源田壮亮選手+外崎修汰選手」の超ハイブリット

神奈川大は福岡ソフトバンクにドラフト2位で指名された庄司雄大選手が注目されてきました。同じ内野手の佐藤太選手は目立つタイプではないですが、攻守で貢献度が高く、味わい深い選手です。大学の下級生時代に遊撃を守って、その後に二塁、三塁を守ったのですが、難しい球を簡単にさばくし、プレーの引き出しが多い。併殺を取る技術も高く、彼がいるから内野がうまく回っている印象でした。4年生になって主将を務め、春のリーグ戦で打率.351をマークし、秋のリーグ戦では5季ぶりのリーグ優勝を飾り最優秀選手にも輝いています。他の選手に強い口調で伝えるタイプでなく、背中で引っ張る職人気質の雰囲気がありますが、キャプテンシーはあります。4年生になって一気に成長した選手です。

打撃はまだまだでこれから技術を磨く必要がありますが、ミート能力はあるのでチャンスが十分にあります。まずは支配下登録を勝ち取ることです。育成ドラフトで入団した滝澤夏央選手が1年目の5月に支配下に昇格して即一軍のスタメンに抜擢されたように、早い時期から必要とされる可能性だってあるかもしれません。ライオンズには源田壮亮選手と外崎修汰選手という良いお手本がいます。源田選手は同じ左打ちで守備でも参考になる部分が多いですし、外崎選手は複数のポジションを守れるユーテリティー性が大きな武器になっています。2人を合わせた選手になるのが理想形ですね。

ライオンズの黄金時代では二遊間を組む辻発彦さん、田邊徳雄さんの名コンビがいました。佐藤太選手もチームを勝利に導く潤滑油のような選手になってほしい。プロは結果がすべての世界です。ドラフトの指名順位は関係ありません。育成契約から大ブレークした選手がいますし、大学のチームメートだった庄司選手に負けない活躍を見せてほしいですね。

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北海道日本ハムの山崎福也投手と東京ヤクルトの石川雅規投手を足して2で割ったタイプ

佐藤爽投手が大学1年生の春のリーグ戦で投げている姿を見て、「ピッチングが上手な投手だな」と感じました。度胸があり、制球力もいい。スカウト目線で「ピッチングが上手」というのは、例えばピンチの場面でも内野ゴロに打ち取ってダブルプレーを取れるということです。ベンチからすれば、そういう期待を持って送り出せる投手だと思います。佐藤爽投手は左右どちらの打者にも内角に厳しく攻めの投球ができる。そういう直球を投げられると、外角のチェンジアップなどいろんな球種が生きてくる。ピンチでも果敢に攻めていく姿をファンの皆さまには見てもらいたいです。
1学年上に広島に入団した滝田一希投手が在籍していたこともあり、佐藤爽投手の投球は下級生のころからずっと見ていたので、「縁があればいつか」と思っていました。そんな願いが通じ、ライオンズで一緒に野球をすることになったのはスカウト冥利につきますね。

1年生の頃から見ていた佐藤爽投手の試合で最も印象に残っている場面は…本塁打です(笑)。リーグ戦を見に行ったとき目撃できました。本塁打を打ったからすごい、というわけではないのですが、打撃も良い。そう言うと“二刀流”をイメージする方もいるかもしれませんが、プロでは本職の投手としてがんばってもらいます。交流戦や日本シリーズで打席に立つ機会があれば、ファンの皆さまには期待してほしいですね。打撃の良い投手と聞くと北海道日本ハムの山崎投手を思い浮かべる方もいるかもしれません。タイプ的には山崎投手と佐藤爽投手と同じ左腕である東京ヤクルトの石川投手を足して2で割ったような投手と表現するのが一番イメージしてもらいやすいでしょうか。佐藤爽投手の最速は148キロですが、基本的に140キロ前後の直球と変化球のコンビネーションで勝負するタイプ。投球センスはもちろん、フィールディングやけん制、さらに言えば打撃も含め、すべてにおいてセンスがある。
二人のように一軍で活躍するが楽しみですし、ライオンズで自分の持ち味をさらに磨き、大いに躍動してもらいたいですね。

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体の使い方が巧みでしなやかな守備を誇る遊撃手

福尾選手は高2年生の夏まで二塁のレギュラーで同年秋に新チームになってから遊撃を守るようになりました。「こんなに体を上手に使って動けるんだ」と当時感じたことが指名に向けての決め手になりました。力感のない動きで足をうまく運び、体を上手に使っているから送球もうまい。地肩がすごく強いわけではないですが、そうしたタイプに匹敵するくらい強いボールを投げる。三遊間のゴロを逆シングルで捕り、一塁へのスローを上手に、きれいに、力感なく行って、シュッというボールを投げていく。体の使い方が上手だから、そうしたプレーができるのでしょう。
打撃はコンパクトで、見るたびに力強さも増しました。選手としてのタイプを分かりやすく言うなら源田壮亮選手。福尾選手も打つ技術は後から磨けばいいので、まずは一軍レベルでしっかり守れるようになってくれたらと思っています。

高校時代は3年生春のセンバツに出場し、初戦で優勝した健大高崎高に対して3安打を放ちました。その試合はチーム全体で5安打に抑えられた中、福尾選手が奮闘するという結果になりました。スカウトとしては甲子園の結果だけで評価するわけではありませんが、本人には自信になったはずです。夏の福島県大会決勝で聖光学院高に敗れましたが、福尾選手は5試合で打率.625と非常に打ちました。準決勝の相馬高戦では5打数4安打。大舞台での勝負強さを持っているのでしょうね。中学生時代も千葉にある京葉ボーイズという名の知られたチームに所属し、多くの経験を積んできたことが生きているのだと思います。

福尾選手はプレーするときに感情をあまり出すタイプではないですが、高校最後の夏の大会には感情を出す姿も見られました。スタンドからその様子を見ていて、「良かった、良かった」と感じましたね(笑)。なぜならそれくらい普段は常に、淡々とプレーしているからです。ライオンズに入って、ベルーナドームの大観衆の前でどんな姿を見せてくれるのか。上手な守備はもちろん、選手としての振る舞いも楽しみにしています。

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埼玉西武ライオンズに関する選手、イベント情報はもちろん、選手コラムやライオンズが取り組む活動についてもお届けいたします!週1〜2回を目途に公開いたしますのでお楽しみに!

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