中京学院大が「信じられない」初出場初V=全日本大学野球選手権

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5回に中京学院が3点を加点

中京学院大の5回の攻撃。1死二三塁から山崎のタイムリーで、二走・吉川が一気にホームへ生還した 【写真は共同】

■決勝スコア
中京学院大 020 030 000=5
中央学院大 000 100 001=2
(中京)柳川−山崎
(中央)田辺、臼井−長井

【1回表】 中央学院大の先発はリーグ戦4勝の左腕・田辺。140キロを超える速球とスライダーが武器。

先頭の戸田はショートゴロ、2番・南は空振り三振。2死走者なしで注目の吉川の第1打席はスライダーを打ってレフトフライ。3者凡退で攻撃を終了した。

【1回裏】 中京学院大の先発は左腕・柳川。速球と変化球を低めに集める丁寧なピッチングが持ち味。

先頭の竹村がショート内野安打で出塁。2番・山口が送って1死二塁と先制点のチャンスを作る。しかし、3番・成田はセカンドゴロ(二走・竹村は三塁へ)、4番・志岐がファーストフライに倒れて得点ならず。

【2回表】 4番・石坂は見逃し三振。5番・山崎が四球で出塁すると、6番・楠がセンターオーバーのタイムリー二塁打。山崎が一塁から一気にホームへ生還し、先制のホームを踏んだ。

続く7番・内藤はセカンドゴロ(二走・楠は三塁へ)、8番・影山はショートゴロもショートがボールをはじくエラー。楠が生還して2点目を挙げた。9番・坂之下はショートゴロに倒れて攻撃終了。

【2回裏】 2点を先制された中央学院大だったが、5番・深瀬が空振り三振、6番・長井がライトファウルフライ、7番・伊藤はレフトフライと3者凡退に終わった。

【3回表】 1番・戸田はショートゴロ、2番・南はファーストゴロ。3番・吉川が1ストライクからの2球目のカーブを逆方向へ運ぶ技ありのセンター前ヒットを放つと、4番・石坂もレフト前ヒットで続く。

2死一二塁と走者をためて、ここまで5打点の5番・山崎が打席へ入るがセンターフライに倒れた。

【3回裏】 8番・千田がセカンドゴロに倒れると、9番・沢辺は空振り三振、1番・竹村はファーストファウルフライと3人で攻撃終了。

【4回表】 6番・楠が空振り三振に倒れるが、7番・内藤がライトへの二塁打で出塁。1死二塁のチャンスを作るも、8番・影山が空振り三振、9番・坂之下がファーストゴロと得点ならず。

【4回裏】 2番・山口がショートへの内野安打で、先頭打者が出塁する。3番・成田が送って得点圏に走者を送ると、ここまで5打点を挙げている4番・志岐がセンターへのタイムリーで1点を返す。

その後、1死一塁から5番・深瀬もセンター前ヒットで走者をためると、6番・長井が痛烈なライナーを放つもセカンド・南がダイレクトで好捕。二走・志岐が戻れず併殺打となった。

【5回表】 1番・戸田がサードへの内野安打で出塁すると、2番・南もセンター前ヒットで続く。戸田が三塁へ進む間に、南も一気にセカンドを陥れる。

無死二三塁で3番・吉川が打席へ。フルカウントからの6球目、ストレートを打って前進守備のショートへの痛烈なゴロ。二走・南がはさまれてタッチアウトも、吉川は二塁へ進む。

ここで中央学院大は左の田辺から右の臼井へ投手交代。

1死二、三塁から4番・石坂が四球で満塁とすると、5番・山崎がセンターへの2点タイムリー。1死一三塁とさらにチャンスが続き、先制打の楠がセカンドゴロも併殺崩れとなり、三走・石坂が5点目のホームを踏んだ。
なおも7番・内藤がライト前ヒットで続き、2死一、二塁。8番・影山がレフト前ヒットを放つも、二走・楠がホームでタッチアウト。3点で攻撃を終えた。

【5回裏】 4点を追いかける中央学院大の攻撃だったが、7番・伊藤がレフトファウルフライ、8番・千田が空振り三振、9番・沢辺はファーストゴロと3者凡退に終わった。

9回裏に中央学院大が意地の反撃

中央学院大・菅原監督は「悔しいが選手たちは良くやった」と最終回に1点を返すなど粘りを見せた選手たちをたたえた 【写真は共同】

【6回表】 先頭打者の9番・坂之下が空振り三振で倒れるも、1番・戸田が四球で出塁。2番・南はセカンドゴロに倒れ、一走・戸田が二封される。続く吉川が空振り三振に倒れて、得点ならず。

【6回裏】 4点を追いかける中央学院大は1番・竹村からの好打順。竹村はセカンドライナー、2番・山口はセカンドゴロ。3番・成田が四球で出塁すると、4番・志岐もセンター前ヒットで一、三塁のチャンスを演出する。しかし、5番・深瀬の打席で一走・志岐がキャッチャーからのけん制タッチアウト。無得点で攻撃を終えた。

【7回表】 4番・石坂が詰まりながらもライト前へ運ぶヒット、5番・山崎がセンター前ヒットと連打で無死一二塁とする。6番・楠はショートゴロで二封され、1死一三塁に。7番・内藤の打席で楠が盗塁して二三塁とチャンスを広げるが、内藤は空振り三振、代打・大向はピッチャーゴロ。2者残塁で攻撃を終えた。

【7回裏】 先頭の5番・深瀬がライト前ヒットで出塁。6番・長井は深瀬を二塁へ送るセカンドゴロ。1死二塁となって、今大会本塁打を放っている椿が代打へ送られる。椿は大きなセンターフライで二走・深瀬は三塁へタッチアップ。2死三塁から千田が四球で歩くも、代打・丸岡はセンターフライ。このイニングもホームが遠く、無得点に終わった。

【8回表】 9番・坂之下がレフトフライ。1番・戸田がレフト前ヒットで出塁すると、2番・南の打席で盗塁を試みるが、キャッチャー長井の好送球もありタッチアウト。南はサードライナーに倒れて、結果3人で攻撃を終えた。

【8回裏】 1番・竹村はファーストゴロ、2番・山口はセカンドゴロ。2死から3番・成田が四球を選ぶが、4番・志岐が初球を打ってショートゴロ。このイニングも得点ならず。

【9回表】 先頭の吉川がサードゴロ、4番・石坂はセンターフライ。5番・山崎は一二塁間のゴロを放つも、ファースト伊藤が好捕し、ファーストゴロに倒れた。

【9回裏】 4点を追いかける中央学院大の攻撃は代打・外山から。外山は二遊間のゴロ。気合のヘッドスライディングでショート内野安打をもぎ取る。続く長井はライトへの二塁打。無死二三塁から椿がレフトへの犠牲フライで1点を返す。なおも1死二塁とチャンスが続くが、千田がショートゴロ、沢辺はライトライナーで試合終了。

 中京学院大が初出場初優勝を飾った。主将・山崎、近藤監督が部員たちの手で3度宙に待った。

選手たちから3度胴上げされた中京学院大・近藤監督。「まったく信じられない。何が何だか分からない心境」と優勝した瞬間を振り返った 【写真は共同】

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