本田圭佑「収穫は負けたこと」 キリンカップ決勝ボスニア戦後のコメント

スポーツナビ

岡崎慎司(レスター・シティ/イングランド)

岡崎は「失点のタイミングが全部悪かった」と試合を振り返った 【写真:中西祐介/アフロスポーツ】

「失点のタイミングが全部悪かった」

 チームとして相手のセンターFW(ジュリッチ)のフィジカルが強いというのが混乱させたと思います。プレッシャーの掛け方を迷わされた部分もあったし、少し攻撃、守備に負担がかかって、攻撃もうまくいかない時間帯がありました。最初の方はかなりいいチャンスを作れていて、決めることができたので、あそこ(得点直後)で失点があったというのが今日の試合のポイントだったと思います。

 あとは後半のあの時間帯に失点するというのは、やはり自分たちがやりたいことというのは攻めにいかなければいけないけれど、あまりリスクを冒したくないっていうのが自分たちの考えです。ああいうふうに失点してしまうと1−2から逆転しなければいけないので、どうしても焦ってしまうところも出てくる。前にいかなければというふうになって、カウンターを受ける場面があったので、ミスも多かったし、課題がかなり残ったと思います。失点のタイミングが全部悪かったというのと、勝つチームであるためにはチーム全体として、ああいうところで簡単にやられてはいけない。相手にチャンスを作らせたのはあの時間帯だったので。

柏木陽介(浦和レッズ)

柏木(左)は敗戦にも自信を深めた 【写真:中西祐介/アフロスポーツ】

「人を使ってリズムを作ることはできた」

(清武との関係について)特にキヨ(清武)と貴史、左サイドで起点を作ることを考えて、空いてきたから浅野を使おうと考えてプレーしていたのですが、なかなか浅野を使うことができなかった。オカちゃん(岡崎)を使うことも個人的にはできなかったので、もう少しオカちゃんと浅野のところを見れたらなと。確かに後半はキヨと貴史の距離感(でプレーする時間)が少し多くなった気がして、ちょっと2人はしんどそうだったなというのは感じます。

 攻撃も浅野の裏を狙っていたことによって、単調になりすぎた部分はあったので、もう少し(相手を)動かしながら中に入れたり、外に入れたりする場面を使い分けて攻撃ができたらよかったと見ていて思いました。試合に自分が出てたらこういうふうにしないといけないなという勉強にもなりました。

(欧州との対戦でできた面、できなかった面は?)もう少しプレッシャーを掛けにくる相手だと、どうなるか分からないけれど、今日は割と前を向ける時間もありました。うまさとかフィジカルの強さっていうのはあらためて感じたので、そこにぶつかっていくには今の状況だとなかなか厳しいかなというのは感じています。でもボールを持ったときの自分の特徴とか、人を使ってリズムを作っていくというのは個人的にはできたし、今の日本のボランチの中で、そういうことをできる選手はあらためて俺しかいないかなっていうのは感じました。そこは自信を持って取り組んでいきながら、ちょんちょんしながら裏を狙っていくとか、そういうことを心掛けてプレーしていけたらいいのかなと思いました。

香川真司(ドルトムント/ドイツ)

けがで出番のなかった香川(前列右から2番目)は、外から見て「ああいう失点をしていたら勝てない」と指摘 【写真:中西祐介/アフロスポーツ】

「ああいう失点をしていたら勝てない」

(通用していたところは?)前半は早いテンポで、特に左サイドで貴史が持った時に起点を作れていたので、その流れでいい先制点が奪えていました。失点は2つとも時間帯、失点の仕方が明らかに悪かったですし、ああいう失点をしていたらやはり勝てないと思います。球際、一対一を含めて、こういう相手にうまく戦えていなかった。一対一の弱さ、一種の隙というところが、全員がどこに集中して、リスクマネジメントするのかが、ちょっと足りなかったのかなと思っています。

(ブルガリアに勝ったことと、ボスニアに負けたこと。どちらが強化につながる?)こういう相手に勝っていかないといけない。ブルガリアにはブルガリア、ボスニアにはボスニアの戦い方があって、前半は左サイドを起点に早い攻撃でチャンスは作れていたけれど、後半に相手が修正したなかで、なかなかチャンスが作れなかった。そういう停滞した時間帯にどう2点目を取りにいくかというところで、今日は少しアクションだったり、自分たちでやっていくという工夫が足りなかった気がします。

 どうやって勝ち越すのか、そういうところで、いつもの課題というか、停滞した中でリズムを変えられずに、逆にカウンターで失点を食らうというのが代表で多いと思うので、どうやって自分たちが決断して、戦っていくかを考えないといけないと思います。

長友佑都(インテル/イタリア)

長友は「修正点がたくさん出た」と語り、カウンターを受けたプレーなどを反省した 【写真:中西祐介/アフロスポーツ】

「修正点がたくさん出た」

 前半は特に、宇佐美と相手サイドバック(SB)に2対1の状況を作れていたので、宇佐美が僕をおとりにして中に入ってシュートと、1点目も相手のSBが僕につられたので、いい形が作れました。ただ、ミスもあって、ショートカウンターを何度も受けたし、修正しなければいけないところがたくさん出ました。

 後半は距離感が遠くなって、リズムが悪かったと思います。縦に入れるボールも相手に読まれるばかりで、狭いブロックの中にボールを入れてしまって、取られてカウンターをかなりやられたので、ああいう状況になった時にどう崩すのか、どういうサッカーをするのかというのをチームとしてもう一度修正しないといけないと思います。

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