――ファイターとして必要な、脱皮のような時期だったのかもしれないですね。現在スワンソン選手が６位に位置するＵＦＣフェザー級の状況をどう見ていますか？

　すごく拮抗した状態で、トップ１０に入れれば誰でもチャンピオンになれるぐらいの力があると思う。ただ、そのトップ１０に入るのがすごく大変、という感じかな。

――同じフェザー級ファイターである日本の川尻達也選手（１３位）と、以前Twitterでやり取りがあり、対戦ムードが盛り上がったことがありましたね。

　そういえばそんなこともあったね（笑）。彼のことはファイターとしてリスペクトしているし、もちろん試合が組まれればいつでも戦うよ。準備はできているし、ぜひ戦ってみたい。ただどちらが勝つかと言われれば、もちろんこっちだけどね。

――最近のスワンソン選手のコメントで「試合への恐怖心を無くすのではなく、恐怖心があるからこそいい試合、いい戦いができるのだ」ということを言われていました。このことについてもう少し教えてください。

“怖さ”っていうのは誰にとっても嫌なものではあるけど、でも“怖い”っていう感情は極めて人間的なものだし、その感情があるからこそ自分も前に進むことができるのだと思う。そしてそれを克服したとき、本当の自分が見えてくるんだと思っているよ。

――フェザー級開設以来すでに５年となっていますが、ＵＦＣファイターの日常はどんなものなのか教えてください。やはりトレーニング三昧なのでしょうか？

　昔は本当にそうでトレーニング、トレーニングばっかりだったけど、最近は少し楽しむことを覚えてビジネスを始めたり、ゴルフをやったりしている。もちろんトレーニングが最優先であるのは変わらないけど、昔より少し楽しむことを覚えて、ゴルフのリアリティショーに出る話もあるんだ。

――それは興味深い話ですが、どんな形のものなのですか？

　ＷＥＢのシリーズとして始まるもので、他にはシェフ、ポーカープレイヤー、ミュージシャンなんかが出るんだけど、自分が加わることでより面白くなると思ったから出ることを決めたんだ。ゴルフはここ２年ほどやっているよ。

――今お話に出た、取り組んでいるビジネスについても教えてください。

　いくつかあるんだけど、今はＵＦＣジム（※ＵＦＣのファイターが経営しているフィットネスジム）を２つ経営しようとしていて、それが一番大きいかな。今はファイターとして一番脂の乗っている時期なので、それに合わせてビジネスも一気に成功させたいと思っているよ。試合も８月ぐらいまでにもう１回、できれば年内にもう１度、年内に２試合戦いたいね。

――スワンソン選手が戦ってきて学んだこと、そして最後に日本のファンへのメッセージをお願いします。

　やっぱり常に自分自身を見失わず、トレーニングを一生懸命やることに尽きるんじゃないかな。そして自分がやることを愛して楽しむこと。日本のファンは前回来た時もすごく温かく迎えてくれてうれしかったし、いつか日本で戦うことができればいいなと思います。