スペインフットボールが示す他にない強さ 偶然ではない2つの大会で収めた好成績

EL3連覇に王手をかけたセビージャ

セビージャは史上初となるEL3連覇に王手をかけた 【Getty Images】

 UEFAヨーロッパリーグ(EL)ではセビージャがシャフタール・ドネツクとの準決勝を制し、3連覇に王手をかけた。

 各ポジションにエクセレントな選手をそろえたウナイ・エメリ監督率いるセビージャは現在リーガで7位につけており、来季もヨーロッパの舞台で戦うためにはELで優勝する必要がある。

 一方、マルセリーノ・ガルシア・トラル監督率いるビジャレアルはアンフィールドでリバプールに0−3と完敗し、またしてもクラブ史上初のファイナル進出を逃すことになった。とはいえ、一貫性あるクラブ経営に支えられた好チームは、先週末のバレンシア戦に勝利(2−0)した時点で来季のCL出場権を獲得しており、1部に復帰してから3年連続で素晴らしいシーズンを過ごしたと言えるだろう。

 これらの4チームに加え、CLではバルセロナ、ELではアスレティック・ビルバオが準々決勝まで勝ち上がり、同じスペイン勢のライバルに敗れている。それはこの国のフットボールに他にはない強さがあることを示す証拠に他ならない。

(翻訳:工藤拓)

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著者プロフィール

アルゼンチン出身。1982年より記者として活動を始め、89年にブエノス・アイレス大学社会科学学部を卒業。99年には、バルセロナ大学でスポーツ社会学の博士号を取得した。著作に“El Negocio Del Futbol(フットボールビジネス)”、“Maradona - Rebelde Con Causa(マラドーナ、理由ある反抗)”、“El Deporte de Informar(情報伝達としてのスポーツ)”がある。ワールドカップは86年のメキシコ大会を皮切りに、以後すべての大会を取材。現在は、フリーのジャーナリストとして『スポーツナビ』のほか、独誌『キッカー』、アルゼンチン紙『ジョルナーダ』、デンマークのサッカー専門誌『ティップスブラーデット』、スウェーデン紙『アフトンブラーデット』、マドリーDPA(ドイツ通信社)、日本の『ワールドサッカーダイジェスト』などに寄稿

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