皐月賞上位人気馬の調教師に一斉質問! 角居師・池江師らに手応えを聞きました

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【皐月賞へ向けての手応え】

マカヒキ(撮影:下野雄規) 【netkeiba.com】

【5】ここまでのローテーションについて

角居(リオンディーズ) 朝日杯はクラシックに向かう上で物差しになれば……くらいに思っていたので、半信半疑でした。折り合いが課題だと思って見ていたのですが、差し切って勝てるとは驚きました。

池江(サトノダイヤモンド) 2歳の暮れに500万を勝った後に、きさらぎ賞からクラシックへというプランを。そこで勝てば皐月賞、ダービーと賞金面でクリアできますからね。取りこぼした場合はどこかを挟まないといけなかったけど、結果を出してくれたことでゆとりを持って臨めますね。

友道(マカヒキ) 順調に来ていますよ。新馬戦で鼻出血のアクシデントはありましたが、その後は全く影響もなく来ていますし。弥生賞を選んだのも、皐月賞と同じ舞台設定という理由もありますが、一番強いところにぶつけていこうとオーナーと相談して決めました。

笹田(エアスピネル) 新馬が1600mでしたので、勝った時から朝日杯が目標になりました。なので、3戦連続1600mになって、次は皐月賞を目標にしたので弥生賞を選択したというだけです。でも朝日杯はめっちゃショックでした。ユタカの(全GI制覇の)記録をエアメサイアの子供で達成させてあげたかったので。デムーロが空気を読まないから(笑)。

小島茂(ロードクエスト) 順調です。

【6】皐月賞の舞台 中山2000mの適性

角居(リオンディーズ) 弥生賞はまだ3戦目なので、何があるかわからないなと思ってみていました。やっぱり折り合いに、まったく課題がないわけではないので、そこは今後に向けて明確になりましたね。

池江(サトノダイヤモンド) 適性は高いと思いますよ。自在性があるし、中山の2000mも上手に走れると思う。長距離を走れる血統でも、掛かるような気性じゃ距離は保ちませんが、この馬はどんな競馬でもできますからね。ダービーの2400mでも、3000mでもこなせるぐらい心肺能力も高い。

友道(マカヒキ) 実際に弥生賞を勝ったわけだし、いいんじゃないですか(笑)。

笹田(エアスピネル) 次の皐月賞は、2400mのダービーを見越しての参戦。心臓が強いので、距離に不安はありませんから。

小島茂(ロードクエスト) 2000m、1800mと走らせてあのような結果でしたから、適性と言われるとやってみなければわかりませんけど、それはあまり気にしていません。大丈夫だと思っていますし、周りの人も大丈夫と言ってくれますしね。

エアスピネル 【netkeiba.com】

【7】ベストな枠と展開、逆に避けたいパターン

角居(リオンディーズ) (回答なし)

池江(サトノダイヤモンド) 平均ペースでいいのでは。スローじゃないとダメとか、ハイペースじゃないとダメとか、そういうのはない。枠は極端な内とか外じゃなければ。当たった枠なりの競馬ができる馬ですからね。枠とかペースに左右される馬ではないですよ。

友道(マカヒキ) 枠はどこでも問題ないですよ。ただ、うちはなぜか重賞ではピンク帽が当たっちゃうんですよね。避けたい枠順というか、展開としては、まだ馬込みでごちゃごちゃした競馬をした経験がない。大型馬で完歩が大きいから、窮屈な競馬でリズムを崩すようなことは避けたいですね。

笹田(エアスピネル) リオンディーズやマカヒキよりも前で競馬がしたいですね。心臓の強さというセールスポイントを、フルに活かせる競馬になればと思います。

小島茂(ロードクエスト) どちらにせよ、前に行けませんからね。ゲートはとても大人しいですし、枠順は関係ないですね。ただ最後ハナ差の勝負になるということを考えれば、外枠で外を回って距離を走ってくることを考えると、少しでも内の方が良いかもしれないですね。

【8】騎乗するジョッキーに求めることは?

角居(リオンディーズ/M.デムーロ騎手) 折り合いですね。弥生賞はミルコがレース中に我慢して乗ってくれたので、それが次に繋がればよいなと思います。

池江(サトノダイヤモンド/ルメール騎手) こう乗らなければダメということは全くないし、レースに合わせてフレキシブルに乗ってもらえればですね。掛かるから前に壁を作ってとか、全くそういうことがないですからね。どんな枠に入っても、入った枠なりにレースを進めてもらえれば。

友道(マカヒキ/川田騎手) 場数も踏んでいる騎手ですから。競馬に行けば騎手にお任せだし、それはジョッキーが一番考えてくれていることでしょうから。

笹田(エアスピネル/武豊騎手) 特にありません。これまで、鞍上にひとことも注文をつけたことはありません。

小島茂(ロードクエスト/池添騎手) あれだけのジョッキーですし、大舞台にも強いですから、もうお任せです。

ロードクエスト(撮影:下野雄規) 【netkeiba.com】

【9】皐月賞で最も怖い相手を挙げるなら?

角居(リオンディーズ) 自分の競馬をするだけです。

池江(サトノダイヤモンド) 今年のメンバーはみんな強いですよ。3強と言われていても、なかなかその3頭で決まることもないですからね。GIですし、どのレースにおいても出走する全頭にチャンスがあるわけですからね。どの馬じゃなく全頭に警戒しなければならないと思っています。

友道(マカヒキ) 3強と言われる馬を筆頭に、今年は強い馬がそろっていますよね。どの馬が怖いとかではなく、自分のパフォーマンスを発揮できればと思います。

笹田(エアスピネル) 今年はとくにハイレベルだと思いますが、マカヒキですね。皐月賞という舞台では、乗りやすさ、レースセンスが武器になるので。ダービーではサトノダイヤモンドとかスラッとした体形で、長距離に強い馬が相手になるのではないでしょうか。

小島茂(ロードクエスト) どの馬もすごいですし、みんな怖いです。レベルも高いと思いますよ。ただやはり、やってみなければわからないですよね。

【10】皐月賞、さらにダービーに向けての感触

角居(リオンディーズ) まだ時間があるので、わからない部分が多いですが、最善を尽くしてレースに挑みたいと思います。

池江(サトノダイヤモンド) 皐月賞とダービーとでは求められる競馬が違うと思うんですよね。皐月賞は皐月賞の競馬をしてもらえればいいし、皐月賞向きの競馬をしたからって、それがダービーにつながらないかといえば、この馬はそうじゃなくて、またダービーではダービー向きの競馬ができる馬ですから。この馬は両方狙える馬だと思っています。

友道(マカヒキ) 中山コースは展開のアヤもありますからね。今の感じなら折り合いも付くし、広いコースでリズム良く運んだ方が持ち味を発揮できるから、ダービーの舞台は向いていると思いますよ。うちの厩舎に関して言えば、後にも先にもいないんじゃないかと思えるぐらいの能力を感じる馬です。

笹田(エアスピネル) 今日(3/30)も思ったより時計が出るくらい、状態については良いです。あとは相手次第なので、なんとか良い競馬が出来ればと思います。

小島茂(ロードクエスト) 距離に関してはやってみなければわからないところもありますね。でも中山では2回負けていますけど、距離は別にして東京ではまだ負けてはいないですから。そういう気持ちは持っています。

(取材:安里真一、中山靖大、佐々木祥恵)
(文中敬称略)

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